【音盤的日々 172】 BING CROSBY / ANYTHING GOES
2008年 05月 25日
快適な日は快適な声に身を任せたい。「声のイケメン」、ビング・クロスビー氏である。美声そのものである。シナトラみたいなイモと比べるなって。ええい、頭が高い、ここにおられる御方をどなたとココロエる、というぐらいの、まさに別格、深い豊かな声である。通販で買ったイギリスかどっかの、一見怪しげな安物CDであるが、音もよく選曲もよい。丁寧に作られていて捨てたものではない。「True Love」が流れて来た。懐かしいねえ。
こんな音楽を学生時代に聴いていたぼくは、やはりどう見てもケンコーな若者にはほど遠かった。「覇気が無い」などと言われても、「その通りです」と言うしかない。薄暗い明かりの下で、ウイスキーを舐めながら、この甘い歌声にズブズブに浸っていたっけ。そんなビンクロだが、中年の明るく健康な庭遊びにもよく似合う。
一日の終わりにもう一度聴き直した。やはりウイスキーにもよく似合う、心地よい歌声だ。
by pororompa | 2008-05-25 23:46 | 音盤的日々 | Comments(0)