【音盤的日々 158】 STEPHANE GRAPPELLI & YEHUDI MENUHIN / THE VERY BEST OF GRAPPELLI & MENUHIN
2008年 03月 01日
ジャズのリズム隊をバックに二人のバイオリニストが舞う。一人はクラシックの人だし、ジャズ的なドライブ感はあまりないが、情緒纏綿としてバイオリン的には正しい音楽という気がする。ジャンルはどうでもいい。とにかく気持ちがいい音楽だ。
若い頃、FMからカセットに録音したものをよく聴いていた。CD時代になって買い求めたのがこれだ。今聴いても悪くはないが、CDを聴いた時、何か物足りなかった記憶がある。そうだ、「ジェラシー」が入ってない。「ティー・フォートゥー」も欲しい。「ベリー・ベスト」というタイトルのわりには選曲に不満が残る。もう1枚買うしかないか。
「枯葉」が始まった。春に枯葉は似合わないが、ジャズメンのドライな枯葉ではなく、おフランスしている「正統派枯葉」というような感じがいい。「君にこそ心ときめく」、これもこの二人に合っている。「レディ・イズ・ア・トランプ」もこの演奏で知った曲だった。
疲れた休憩時間にちょっとつまむ甘いお菓子のような、春の始まりにちょうどいいアルバムだ。
by pororompa | 2008-03-01 14:23 | 音盤的日々 | Comments(0)