【音盤的日々 146】 MINGUS DYNASTY / CHAIR IN THE SKY
2007年 12月 02日
ずいぶん昔のLPでも、初めて聴いた時の「よかった」という印象は残っている。その記憶は裏切られることはない。
アンサンブルがよく、ソロもよい。ジョン・ハンディとか、ジョー・ファレルとか、一人一人はあんまりよく知らない人だが、どの人のソロもよく聴こえる。
今ネットで検索しても、あんまりヒットしない。主のいないバンドなんて魅力薄か。この作品も歴史の波間に消えてしまったのか。
思えば、本家ミンガスもこれまであんまり聴いていないのだった。それでもこれを聴いた後、「マイ・ジェリーロール・ソウル」が気に入って「ブルース&ルーツ」を買ったっけ。そのアルバムも、この「ミンガス・ダイナスティ」に負けないほど気に入ったものだ。
ベースがチャーリー・ヘイデン。こんな所に顔を出しているのもさすがと言うべきか。ミンガスの役だから凡手には務まらない。ここでも重いベースの響きでジャズの深みに誘う。「マイ・ジェリーロール・ソウル」ではスラッピングがユーモラスで強烈だ。
蛍光灯を消してジャズを聴く部屋に変わる。天井の蛍光灯を外してしまおうかと真剣に思う。今日最後の音楽だ。苦情が来ない程度に大きめの音で鳴らす。
by pororompa | 2007-12-02 00:00 | 音盤的日々 | Comments(0)