【音盤的日々 130】 MISCHA MAYSKY / THE BEST OF MISCHA MAYSKY
2007年 09月 16日
西側の窓に面した机で、子どもたちの夏休みの宿題ノートに目を通した。西日の当たる暑い夏の午後なら居ることさえできない場所だ。ほとんどは枯れた中に、まだ咲き続けている朝顔がある。時折激しく降る雨の音に気付いて、静かな音楽に替えた。雨の音も聴いていたい。
このチェロ小品集はよく聴く。マイスキーという人がクラシック界でどのくらい評価されている人かはよく知らない。でもこれを聴く限りでは、旋律の奏で方に深い情感のようなものが感じられてぼくは好きだ。例えば、誰の演奏か知らないがいつも職場で児童下校時の音楽として流れる「トロイメライ」なんかと比べると、この「トロイメライ」は深く、濃く、細やかだ。子どもたちに「セロ弾きのゴーシュ」を演じさせた時に、ネズミの子の病息を治す場面でこの演奏を使った。
「浜辺の歌」なんてのもやっている。この歌は昔から大好きだ。死んだ兄が昔よく笛で吹いていた。西洋人がやるとあっさり弾いてしまったりするが、マイスキーはしみじみ度が高くていい。考えたらマイスキーはこれ一枚しかないので、チェロ好きのぼくとしてはもう一枚くらい買おうかなと思った。
by pororompa | 2007-09-16 18:48 | 音盤的日々 | Comments(0)