【音盤的日々 129】 CANNONBALL ADDERLEY / KNOW WHAT I MEAN
2007年 09月 08日
そんな時だからなのか、同僚が唐突にボーリング大会を企画したので、参加してきた。生涯でボーリングをしたのは十回ぐらいではないかと思うが、結構気晴らしにはなった。でも夜の飲み会は断ってきた。体力に自信がなく、二日酔いが恐いし、金も惜しい。だいたい、最近飲み会を昔ほど楽しめなくなっている。馬鹿騒ぎを楽しめなくなったし、自分は楽しくても周囲が許容してくれる年齢ではなくなってきた。
家でいつものように缶ビールを開けて、かけたCDはこれだ。ビル・エバンスのあの「ワルツ・フォー・デビー」のテーマが流れ、流麗なアルト・サックスが、追いかけるようにその旋律をなぞる。夜になると少しは秋めいてきた。ボリュームを上げると、家全体がジャズ喫茶だ。
ジャケットというものはかなり作品のイメージを決定するものに違いない。この絵からこの音はあまり想像してもらえないのではないか。まして「キャノンボール=ファンキー」とかいう決まり文句とも全く違う、清冽な「グッド・バイ」が流れて来る。アルトがソロのない間はエバンス・トリオだ。1961年のエバンスだから絶頂期である。ベースとドラムはMJQのリズム隊。そう言えばジョン・ルイスの「ベニス」なんてのもやっている。これがまたいい。
今夜はもう仕事のことは考えないことにしよう。くたびれた心を洗い直して、秋を待とう。
by pororompa | 2007-09-08 21:34 | 音盤的日々 | Comments(0)