【音盤的日々 105】 MILT JACKSON QUARTET
2007年 04月 15日
メンバーはピアノがホレス・シルバーである以外は初期のMJQと同じだが、ジョン・ルイスとホレス・シルバーでは出てくる音がまるで違う。このことについてはいろいろ言われるが、ぼくはどちらも好きだ。
曲もいい。1曲目はどこかで聴いたと思ったら、ビル・エバンスの「シェリーズ・マン・ホール」でのライブ盤に出てくる「Wonder Why」。くつろいだ雰囲気で始まる。2曲目のマイナー・キーの曲はちょっと変わった解釈の「マイ・ファニー・バレンタイン」だった。3曲目はやはりマイナーの「Moon Ray」という曲。「朝日のようにさわやかに」ぐらいのテンポで快調にアドリブ・ソロが続く。後半はミルトらしいブルースを挟んでバラードが2曲。バラードはほんとにうまい人だ。
ピアノがホレスだということはあまり考えなかった。ここではピアノは脇役である。フレームだ。額縁が違えば絵の味わいは変わるだろうが、それも主役あってのものだ。とにかくここでは主役が主役らしい。圧倒的な存在感を放っている。
by pororompa | 2007-04-15 14:15 | 音盤的日々 | Comments(0)