【音盤的日々 92】 BUD POWELL TRIO / TIME WAITS
2007年 01月 14日
ぐったりした週末。早く床について体力を回復させた翌日は、昼間から何か元気なものが聴きたくなった。それで、大きめの音でこの「元祖モダン・ジャズ・ピアノ」をかけた。
ビル・エバンスを普段から聴く人は多くても、バド・パウエルを聴くという人は少ないだろう。いいのは分かっていても、普段からじゃ疲れる。年末に中古屋のバーゲンで見つけて、安いから一応押さえておいた一枚だった。
ところがこの人はやっぱり格が違う。「RVGエディション」なので、ヴァンゲルダー氏の音のマジックもあるのかもしれないが、出てくる音が生々しい。ぐいぐい引きつけられる。この時代はパウエルも全盛期を過ぎていると言われているが、なんのなんの全曲オリジナルでバリバリ弾きまくっている。そんじょそこらの若手とはやはり違う。
そしてまたこのドラムがすごい。フィリージョー。煽る煽る。ウィントン・ケリーなんかとやると、ピアノ・トリオにはちとうるさいドラムだと思ったりもするけど、やっぱりうまいな。意外にビル・エバンスがこの人とよくやっていたのも、分かるような気がする。
いいものはやっぱりいい。元気が出た。
by pororompa | 2007-01-14 23:44 | 音盤的日々 | Comments(0)