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semスキン用のアイコン01 高岡を出て一年 semスキン用のアイコン02

  

2006年 03月 26日

高岡を出て一年_e0006692_2254116.jpg 修了式が終わってもまだまだ仕事は続くのだが、ようやくトンネルの向こうに明かりが見えてきた。そんな時に歌がらみで二つの便りが届いた。

 一つは、一昨年度に受け持ったSちゃんという子からで、住所が分からないけどどうしても出したいからと担任の先生に持ってきたそうである。たまたま隣家が元同じ職場の同僚だったので、その先生経由でぼくの家まで届いた。「学校は楽しいけれど、校内放送で先生の歌が流れると思い出す」というような内容であった。この時期にどうしてこんな手紙を出す気になったのか、ぼくは何となく分かるような気がした。

 この子も、2004年の秋、「九州の歌声祭典」の「松田惣一郎と子どもたち」というステージに立った一人だった。この当時2年生。本当にのびのびと、思い切り、弾けるように歌った子どもたちだった。
高岡を出て一年_e0006692_1453443.jpg
 返事を出した後、創作の励みにしようとぼくはこの手紙を壁に貼った。

 もう一つは、遠くの学校に転勤した元同僚の先生からメールが届いていた。新しい学校でつらい一年だったという。「なんとか乗りきって振り返ってみれば、毎日の学校生活の中に先生の歌が流れていました」とあった。使いすぎてCDが壊れたのでまた送ってほしい、とも書かれていた。「新曲はありますか」とも書いてあったので、ぼくは1曲もまともに書けなかった今年一年を黙って振り返った。

 ものを創り出すのはなかなかしんどいけれども、こんな強烈な刺激でもなければ豚も木に登らない。ありがたいことだ。忙しい事務の間に、明るい曲想に満ちた春の歓迎の歌がいくつか浮かんできた。

by pororompa | 2006-03-26 15:11 | 歌が生まれる時 | Comments(0)