キヨシ小林 / ウクレレ・スウィング42
2006年 01月 28日
そんな時にかかっていたのがこれだ。小林清。時々気になって側のウクレレを手に取り、CDに合わせて弾く。昨日4弦をオクターブ低いLOW-Gに張り替えて、やっと音程が落ち着いてきたばかりだ。
このアルバムに出合ったのは、去年の水害の直前、横浜に息子を訪ねた折りだった。帰る直前に横浜の新星堂で試聴して気に入った。その時はたくさん買った後だったので見送ったのだが、ずっと気になっていた盤である。ウクレレを買ったので、ちょうど買い時となった。
このキヨシさん、帰ってインターネットで調べて初めて気づいたのだが、実はこれが初めての出合いではない。高田渡の愛聴盤「ヒルトップ・ストリングス・バンド」のメンバーだった。佐久間順平さんは印象に残っていたのだが、この人は名前が平凡なためか印象に残っていない。キヨシ小林としたのも、名前を印象付けるためだろう。プロだから名前は重要である。
それでこのアルバムだが、テクをひけらかすのではなく、音楽的で味わい深い。楽器でも「歌心」が大切だと語る人らしい音楽だ。装丁もしゃれていて、本人の曲目解説もあり、2曲にはTAB譜まで付いている。驚くのはリズム・ギターが10代の息子さんということだ。身内だから入れたというレベルではなく、バリバリ弾いていて高校生という感じはしない。「ジャンゴ・ラインハルトの音楽を伝える何かを持っている」と父親も誉めているが、父としての喜びも感じられた。さぞ楽しかろうと思った。
欠点は曲順が良くないことだ。惜しいなと思う。そこだけ星半分落とした。
by pororompa | 2006-01-28 15:41 | 音盤的日々 | Comments(0)