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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 307】 スピッツ / おるたな semスキン用のアイコン02

  

2012年 02月 18日

e0006692_16342742.jpg 日付を見ると、ひと月ほど更新しなかったようだ。それほど忙しいわけでもなかったし、CDもわりと買い込んではいたのだが。普段と違うと言えば、一週間ほど息子が帰省していた。

 このスピッツの新譜は、正月に息子からメールで教えてもらっていたものだ。「花鳥風月」や「色々衣」に連なる、「裏ベスト」的な作品だという。ただ、シングルのB面ばかりじゃなくて、カバー作品も入っている。はっぴいえんどの「12月の雨の日」なんかもやっているので、楽しみにしていた。

 息子の帰りを待って封を切り、「合同鑑賞会」を行った。今回は息子の友人も呼んで何十年かぶりに家族麻雀なんかもやったので、その時のBGMにもずっと流していた。聴けば聴くほど印象の良くなるアルバムだ。

 4曲目まではそれほど面白いと思わなかった。「さすらい」や「14番目の月」も、「まあ、こんなものかな」という気持ちで聴いていたが、5曲目から俄然よくなる。力強い8ビートに乗って「不細工な人生を踏みしめてる ヒラメキで踊り狂うサルのレベル」と歌い出す「三日月ロック その3」がかなりよい。アルバム「三日月ロック」には入ってなかったし、「その1」や「2」はあるという話も聞かない。なぜ「その3」なのかよく分からないが、とにかくこれがいいのだ。

 そしてその次の「タイム・トラベル」が素晴らしいできだ。松本隆の詞による原田真二の曲らしいが、哀愁風味で跳躍する不思議な感触のメロディが、草野のハスキーな高音にしっくり合っている。さらにその曲が次のアコースティックなバラード「夕焼け」を引き立てていく流れがさすがだ。

 そしてエレクトリックなバンド・サウンドが「まもるさん」「初恋に捧ぐ」と続くが、軽快な「初恋に捧ぐ」が抜群のできである。これからという時にヴォーカルが夭折してしまった後輩バンドの、隠れた佳曲を取り上げたらしいが、そのいきさつも含めて強く印象に残る。その後に続く、アコーディオンをフィーチャーした「テクテク」、こういう曲をやらせてもうまいものだ。

 これで終わっても十分名盤の資格はあったが、オールド・ファンとしては、はっぴいえんどにトリビュートした「12月の雨の日」の、しっとりとした味わいを聴いて深く満足した。この後、息子と、はっぴいえんどの話題になり、はっぴいえんどの本歌や「風街ろまん」、大滝、長谷川きよしという流れで聴いていった。

 スピッツはヒット・チャートで勝負する時期はもう終わりだろうし、本人達もそう思っているだろう。もう経済面で十分に潤ったのなら、その方がいいのだ。これからは、大人の鑑賞に堪えるロックバンドとして、歴史に残る傑作を数年おきに発表し続けてほしい。

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by pororompa | 2012-02-18 17:43 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)