ぽろろんぱーぶろぐ

pororompa.exblog.jp

ブログトップ | ログイン

semスキン用のアイコン01 <   2011年 12月 ( 4 )   > この月の画像一覧 semスキン用のアイコン02

  

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 304】 AL HAIG / INVITATION semスキン用のアイコン02

  

2011年 12月 29日

e0006692_2259813.jpg 一聴して血が騒いだ。久しぶりにこんな瑞々しいピアノ・トリオを聴いた。思わず、「999円」と派手に書かれた安っぽい帯を見直した。なめていたかも知れない。音よし、曲よし、演奏よし、これは確かに世評通りの、いやそれ以上の名盤だ。

 今日は一日年賀状を書いていた。遅いと言う人もいるだろうが、毎年こんなふうだ。その合間にここ数年付けている「音盤購入記録」を見たら、今年はあんまりCDを買っていなかった。「当たり」も少なかった。少ないからまた聴く気をなくすのだろう。でもこんなのに当たると、面白くなってまた買ってしまう。今日6枚注文してしまった。ぼくにしては多い。

 このアルバムは題名はよく耳にしていた。1974年の録音とあるから、ちょうどぼくがジャズを聴き始めた頃だ。いわゆる「幻の名盤」扱いの一つだったように覚えている。

 長年ジャズを聴いていても、こんな風に、古い作品でまだ気が付かなかった名盤に出くわすことがある。感性がまだ鋭かった時代の方が、大きな感動が得られたには違いない。けれど、今になって出合うのもまた悪くない。年末年始の休暇の始まりに、曇った感性を磨いてくれた。気合いを入れてくれた。元気をもらった。

 それにしても音がいい。リズム隊も抜群だ。ドラムはすでにヨーロッパに定住していたケニー・クラーク。ベースは知らない人だが名前からしてフランス人か。重くていい音してる。そこに流れていく硬質のピアノの音。ソロは程良く引き締まった緊張感と、心地よいスウィング感を併せ持ち、哀調を帯びたフレーズが寄せては返す。ううむ、これはよいぞや。間違いなく傑作だ。

 当たりの少なかったこの一年、終わりになって突然当たりが出た。終わりよければ全てよし…、ということにしようか。

e0006692_23384173.gif

by pororompa | 2011-12-29 23:38 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 303】 THE MODERN JAZZ QUARTET / ODDS AGAINST TOMORROW semスキン用のアイコン02

  

2011年 12月 25日

e0006692_1452798.jpg 職場の忘年会とか車を廃車にしたこととかいろんなことが重なり、長年参加してきた年末の教育関係集会を休んだ。自分が県の連絡先になっていたのでうしろめたい気持ちも感じるが、忘年会はまた忘年会で、職場に自分を知ってもらうのには役立ったので、参加した意味は大いにあった。

 ほっと一息つくと、以前に予約で注文していたジャズCDの廉価盤が届いている。その中の一枚、MJQの「オッズ・アゲインスト・トゥモロー」を、あまり期待せずに聴いたら、これが予想外によかった。

 MJQの主な正規盤は、LPかCDでだいたい持っているが、これは持っていなかった。それほど話題になる盤ではないが、存在は前から知っていたので、廉価盤で出た機会に迷わず注文した。

 よい音というか、豊かなジャズの響きで、1曲目「スケイティング・イン・セントラル・パーク」が鳴り出した。気のせいか、古いジャズのアルバムでも、CDの出始めの頃よりも最近出たCDの方が音がよいように思う。マザー・テープは劣化するばかりだろうが、それよりデジタル化の技術の進歩の方が大きいのだろうか。演奏も素晴らしい。ヨーロピアン・コンサートやラスト・コンサートで聴き慣れた「スケイティング・イン・セントラル・パーク」だが、それに負けないくらいこの演奏はいい。

 1曲目で大きな期待が膨らんだが、その後の曲はそれほどのインパクトはなかった。でも、悪い演奏というわけではない。LPの復刻でボーナス・トラックとかもないから、時間も短くてちょっと物足りないけど、本当はこれくらいが集中が持続するのにちょうどいいのだ。1950年代のMJQの録音で、まだ一度も聴いていなかった演奏が、思いがけずいい音で聴けて、うれしい気持ちになった。’50~'60年代のMJQがいい音で残っているなら、どんな演奏でも買いたい。

e0006692_14323281.gif

by pororompa | 2011-12-25 14:32 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 302】 RAY BROWN & JIMMY ROWLES / THE DUO SESSIONS semスキン用のアイコン02

  

2011年 12月 17日

e0006692_233058.jpg 買うには買ったがあんまり面白くないなあと思っていたこのCD、使い道はあった。真夜中に流すとなかなかいい。

 そういやあ最近、毎日じゃないけど自転車で通勤をまた始めて、10時には寝ていたもんなあ。真夜中に音楽を聴くなんてことはとんとなかった。今日はのんびりしてサッカーばかり見ていたので、元気はある。

 ピアノとベースのデュオは名盤が多いと、勝手に思い込んでる。チャーリー・ヘイデンや、ジョージ・ムラーツなんかの傑作が頭に浮かんでくる。

 ジミー・ロウルズって緩そうだけど、レイ・ブラウンだから、きっと悪くないだろう。エリントンとの共演盤と比べたら酷だろうけど。安くて2枚組、曲数も多いし、なんて思って買った盤だった。そしたら、思った以上にジミー・ロウルズが緩かった。

 元々は別々の作品を2枚組にしたものだそうだ。2枚目の「TASTY!」の方が若干いいかな。レーベルはコンコード。コンコードって、この手の、ちょっと緊張感が欠けたようなのが多い感じがする。レーベルのイメージそのままの盤だった。

 でも夜中に小音量で聴くにはちょうどよいってことに、今日気が付いた。シチュエーションとしてはこんな感じ。冷え込んだ土曜の夜。ファン・ヒーターの低い唸り声と灯油の臭い。酒飲んだ後の、ちょっと濃いめのコーヒー。足にかけたフリースの上着。たまに調子の悪いおんぼろアンプ。そこに流れる、ズーンという弦ベースの、深い深い音。

e0006692_23355790.gif

by pororompa | 2011-12-17 23:36 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 301】 MILT JACKSON / BAGS' OPUS semスキン用のアイコン02

  

2011年 12月 10日

e0006692_1692356.jpg いろいろ考えたが、もう少しこの「音盤的日々」を書き続けることにした。ただ、このエキサイトブログをいつまで使うかは分からない。広告を外すために有料契約したのに、ずるいやり方でこっそり携帯やスマートフォンからの閲覧に広告を付けていることに気付いたからだ。ブログごとの引越しを考えている。もっといい有料サービスがあるんじゃないかと思う。

 今日で55になった。四捨五入すると60だ。もうずっと頭の中で四捨五入し続けたので、逆にまだ五十代だと言い続けるようにしたい。自分から老け込むことはない。

 このところ気分的にはやや沈みがちだったが、先週末は古い友人と飲んで、久しぶりに元気を取り戻した。そう言えば昔はその友人達がよく言っていたっけ。ぼくと飲むと、自分が「これでいいのだ」と思えてきて、元気を取り戻せるって。今度はぼくがそうさせてもらった。

 もっとも、長い間ぼくを見てきた妻に言わせると、これは転勤一年目の症状であるという。前回も、その前も、もっとぼやき続けたけれど、出る時はいつもある程度満たされて出ている。そして新しい環境での激しいギャップ、その繰り返しだと言うことだ。そうなのかもしれない。

 このアルバムは長年の愛聴盤である。ミルトのリーダー作の中では、最高作であると思う。一度ばかなことをして盤面を傷めた。そしてCDを買ったのだけど、それこそLPとの「ギャップ」があり過ぎた。いきいきとしたこの音楽が、そのCDでは缶詰のようになり死んでいた。

 今日久しぶりにLPで聴いたら、思ったより傷みは少なかった。冬の日が入る冷え切った部屋に、冴々とヴァイブの音が響いた。

 なんて、いい曲ばかりのアルバムだろう。1曲目、「Ill Wind」でしみじみと始まる。ミルトがMJQ以外でなかなかいい作品がないのは、この人は「枠」が必要な人だからではないかと思う。いい額縁に嵌めないといきてこないのではないか。MJQではジョン・ルイスがいた。ちょっと窮屈になって飛び出した。でも、自由になってみると、とりとめがない。

 ここでの枠は、もちろんベニー・ゴルソン。本人の作編曲で、「I Remember Clifford」と「Whisper Not」の2大名曲の決定的名演が聴ける。ジョン・ルイスの「Afternoon In Paris」や、しっとりとしたバラード「Thinking Of You」も素晴らしい。リズム隊もオール・スター。アート・ファーマーのラッパも品の良いこと。同じ「オパス」でも、サボイの方より断然こっちの方が上でしょう。深みが違う。

e0006692_162236.gif

by pororompa | 2011-12-10 16:04 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(2)