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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 177】 LISA EKDAHL & PETER NORDAHL TRIO / WHEN DID YOU LEAVE HEAVEN semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 28日

e0006692_20295517.jpg どういう事情なのか知らないが、大手通販サイトAMAZONで、CDが極端に安くで出ていることがある。今度買おうと思いカゴに入れておくと、しばらくして「注文できません」になっていたりする。リサ・エクダールのボサノバを歌った盤がそうだったので、残念に思っていたところ、代わりにと言うようにこの盤が破格で出ていた。急いで注文したが、短期間でまた消えていたので正解だった。その買い逃したボサノバ盤も、次に安くなった時に注文したので、一気にこの人が3枚になってしまった。

 後のボサノバ盤の方ははまだ聴いていない。と言うのは、このジャズ・ボーカル盤が大変できがよかったので、しばらくは繰り返しこれを聴いていたからである。

 調べてみると、リサ・エクダールのジャズ物は2枚。出たのはこちらの方が先のようだ。今回は選曲も曲順もよい。アルバムはスロー・ブルースで始まる。ポップスでバラードから始まるのはあまりないが、ジャズでは珍しくない。前半は渋めのバラードとミディアム・テンポのスタンダードが並ぶが、3曲目の「Cry Me A River」が前半のハイライトか。後半は「The Boy Next Door」「I'm A Fool To Want You」「My Heart Belongs To Daddy」と、いかにもという感じのナンバーが立て続けに並ぶが、甘さと苦さが絶妙に混じり合ってなかなかよい。シリアスなジャズ演奏と、脱力しそうな子猫ちゃんボイスとのコントラストが、危ない味わいを醸し出して、癖になりそうだ。結局最後までスムーズに聴いてしまう。

 そして、ぼくが買ったアメリカ盤の方は、ボーナス曲として「It's Oh So Quiet」という曲が2曲、テンポを違えて中間と最後に加えてあるが、ラスト・ナンバーのワルツが素晴らしく雰囲気を出している。これを聴くと、また1曲目が聴きたくなり、それを繰り返していた。

 面白いのは、このアルバムも全く違ったジャケット・デザインで3種類出ていることだ。このデザインがそれほどいいとは思わないが、他の2枚は中身の雰囲気に合わない気がした。この声はアメリカでは受けなかったと言うし、人気が出たのもフランス辺りかららしいから、売る側もなかなか頭を悩ます人なのだろう。ジャズのアルバムはその後は出していないようだが、ちょっと惜しい気がする。

 前回、何だかんだ文句を言いながらも四つ星半を付けたから、やられてしまったこのアルバムには、やはり星五つを与えねばなるまい。
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by pororompa | 2008-06-28 22:53 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 176】 SARA GAZAREK / YOURS semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 22日

e0006692_14165527.jpg もう1枚のサラ・ガザレクについても書いておこう。最初はリサよりもこっちの方がいいと感じた。アメリカの若手。バックはピアノ・トリオで、声はいたって普通というか、白人の女性ジャズ・ボーカリストですって感じ。二十代だけあって声は若々しい。「第1回エラ・フィッツジェルド賞」を受賞したらしいが、エラには遠く及ばないものの歌唱力はまあまあかな。ノラ・ジョーンズの線を狙ってるのは明らかだが、もう少しジャズを感じさせる。

 ただ、このアルバムも曲の並びがよくない。比較的平凡な印象の「My Shining Hour」で始まって、いきなり伴奏のピアニストのオリジナルが2曲並ぶが、これがパッとしない曲。4曲目の「Ev’ry Time We Say Goodbye」はいいのだが、次の「Cheek To Cheek」はアレンジがよくない。

 ここで終われば並みの盤だけど、後半が急に面白くなる。本人作の6曲目はゆったりとした8ビート。ノラ・ジョーンズを感じさせるナンバーで、これが意外にいい。このレベルでたくさん書けるなら、今後はジャズにこだわらず、この路線でいったらいいじゃないのと思ったりした。

 そして、7曲目と8曲目がハイライト。ポール・マッカートニーの「ブラックバード」のジャズ風解釈が新鮮だ。スタンダードの「バイバイ・ブラックバード」とメドレーにした構成も面白い。その後、ジョニ・ミッチェルの「サークル・ゲーム」が続く。プロデューサの勧めで歌ったらしいが、こういうフォーク&ロック世代の言わば「新しいスタンダード」を、アコースティックなジャズ風味で料理するというのは、もっともっと今の世代のジャズ・シンガーがやっていいと思う。

 その後、「All or Nothing At All」、「Too Young To Go Steady」と、コルトレーンの「バラード」に入っている曲が2曲続くが、どちらもよい。そう言えば「Ev’ry Time We Say Goodbye」もコルトレーンの得意曲だったし、何かあるのかな。

 前半と後半では印象ががらりと変わるこのアルバム、日本盤に追加されているボーナス・トラックの「ベンのテーマ」が聴いてみたくなった。
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by pororompa | 2008-06-22 14:51 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 175】 LISA EKDAHL & PETER NORDAHL TRIO / BACK TO EARTH semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 21日

e0006692_15323827.jpg 本業が忙しい季節でもないのに更新が滞ったのは、日曜日がPTA行事や飲み方でつぶれたのもあるが、それよりサッカーのEURO2008のせいだろう。夜中にあったのを録画して、帰宅後はインターネットもあまりせず毎晩2試合見る生活が続いた。決勝トーナメントに入って少しゆとりが出てきた。

 この2週間ぐらい、2枚の女性ジャズ・ボーカル盤ばかりを交互に聴いてきた。1枚はアメリカの若手サラ・ガザレク、そしてもう1枚がこのリサ・エクダールである。

 この人は何と言っても声だ。ジャズ好きのブログを回っていてこの声に出合い、まずは笑ってしまった。子どもじみた小悪魔的な声でジャズを歌う。1曲目、軽やかな8ビートにのって歌う「Now Or Never」がいい。

 ところが、CDを買い求めて聴いてみると、思ったより印象が良くなかった。2曲目の「Nature Boy」は好きな曲なのだが、解釈が重いし、何かこの人に合っていない感じがする。その後もベターっとしたバラードが並び、しだいにだれてくる。「Tea For Two」さえ超スローの解釈だ。音程が不安定な所もあって気になるし、たくさん聴くとこの面白い声もちょっとくどくなって、いらいらしてきた。

 「可愛い声でジャズ」と言うと、ジャズ・ファンならすぐブロッサム・ディアリーを思い出すだろう。ところがぼくはブロッサムはあんまり好きじゃなかったのだ。これもハズレかな、というのが第1印象だった。ところが次の日になるとまた聴きたくなる。くどさもそんなに感じなくなる。やはりワン・アンド・オンリーのこの声。この強烈な個性は面白い。それに、バックのピアノ・トリオもけっこうシリアス、意外に相当渋い作りなので、何度も聴くに堪える。

 この人について調べてみると、スウェーデンのポップ歌手だった。ギター片手にスウェーデン語でフォーク風の歌を歌ったアルバムを何枚も出している。しかし単なるカワイコちゃん歌手ではないのは、このアルバムを聴けば分かる。

e0006692_1613533.jpg 面白いのは、オリジナルと日本盤、アメリカ盤でジャケットが違っていることだ。オリジナルのジャケットは左のようなデザインである。これでは配色も渋過ぎるし、せっかくのセクシーな魅力や歌手の強烈な個性が出ていない。


e0006692_161449100.jpg 会社もそう思ったのか、日本盤は、リサがもっと前に出てくっきりしており、トリオのオッサン方は後ろでぼかされていて、重苦しい色も外した。ただ、「もしあなただったら」とかいうクサいタイトルになっているのはいただけない。

 ぼくが買ったのはアメリカ盤。トリオの面々は姿を消し、リサが座った姿になっているが、洗練されているし、上品な色気も出ていて、これが一番優れているような気がする。おそらく会社も、全体のサウンドや作りとこの声の落差にとまどって、どう売っていいか分からなかったんじゃないだろうか。
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by pororompa | 2008-06-21 16:26 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 174】 THE MODERN JAZZ QUARTET / PYRAMID semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 07日

e0006692_16283685.jpg ぼくが初めて聴き通したジャズ・レコードがこのアルバムである。このアルバムについて書く時は少し構えて書かなくてはならない。

 青年期。この黄色いジャケットが、まるでジャズの世界の入り口の扉のように思えた。今まで聴いてきた音楽とは別の世界。苦いようで甘いようで、酒のようだった。よく分からなかったが魅惑的で、聴くほどに引き込まれていった。

 1曲目、「ヴァンドーム」。2分半の、ジャズにしては短い、言わばアルバムのオープニング。いろいろ聴いて後に思ったのだが、ルイスのバッハかぶれの作品の中では一番ジャズを感じる曲だ。

 2曲目、「ピラミッド」。素晴らしい。10分以上にわたってじっくり聴かせるこの曲がアルバムのハイライトだ。スロー・ブルースなんだが3拍子。ブルースのワルツというだけでも珍しいが、アドリブに入っても4ビートにならず、ずっと3拍子のままスウィングしてゆく。ゆったりとしてコクのある濃い流れに、ずるずると引きずり込まれる。レイ・ブラウンが、マヘリア・ジャクソンを聴いた感動を曲にしたものだという。それをミルト・ジャクソンが演奏するんだから濃いはずだ。この濃さに青年時代のぼくは酔った。

 3曲目はエリントンの「スウィングがなければ意味がない」。テーマを早送りみたいな変なアレンジでやっているが、悪くない。アドリブに入ると軽快にスウィングする。

 4曲目、LPで言えばB面の頭が有名な「ジャンゴ」であった。MJQの「ジャンゴ」もいろいろ聴いたが、ヨーロピアン・コンサートが一番のでき、その次がこれだろう。

 ここまでは名演続きだが、次の5曲目「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」だけはよく分からない。普通はアップ・テンポで軽快に演奏されるこの曲を、テーマさえよく分からないほど崩したスロー・ナンバー、しかもバックはベースのアルコ弾きだけという演奏が初めの3分ほど続く。いやな演奏ではないが、とっつきにくい印象は今でもある。

 ここで終わっても全体としてこのアルバムに五つ星を与えていただろうけれど、最後の一曲が何とも心に沁みる名曲、名演だった。ジム・ホール作曲の「ロメイン」。甘くて苦い酒に、ロマンチシズムというソーダを注ぎ込んだような演奏だ。今でもこの曲を聴くと、脳の中で泡が弾ける。ジャズの入り口が大人の入り口だった。
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by pororompa | 2008-06-07 17:21 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 173】 EARL KLUGH / FINGER PAINTINGS semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 01日

e0006692_22211368.jpg 睡蓮鉢を買ってきた。ほんとはメダカの稚魚を入れる容器を買いに行ったのだが、けっこう高いので、それならばということで睡蓮鉢にした。メダカの稚魚を入れて木陰に置くと、けっこうさまになっている。

e0006692_2375328.jpg メダカは冬を生き残った4匹から生まれたもの。白メダカが全滅してしばらく興味を失っていたのだが、まだ生き残りがいるので生かしておいたら、子どもが産まれた。よく見ると白と黒が半々くらいいる。親は黒とは言っても白から生まれた子なのでこういうことがおきるのだろう。去年水が汚れたのか稚魚があっという間に全滅したので、今年は灯油用の手動ポンプを買ってきて水替えしている。今のところ具合がいい。この方法は淡水魚の店を経営している従兄に習ったものだ。

 梅雨入りしたと言うが、夕方に一雨降るまでは薄曇りで、日差しは柔らかく過ごしやすかった。あまりないけれど、6月の雨のない日がこのごろ気に入っている。本当の初夏だ。蚊はまだ少ない。この所の雨で、足元の野草がまた伸びてきたが、所々小さな花を咲かせているカタバミなどを眺めているのもまた楽しい。

 今年は職場の小学校の校内放送にアール・クルーを使っている。なかなかマッチしているし、好評だ。この盤は70年代、デビューした頃のアール・クルーで、当時はフュージョンとかクロスオーバーとか言われたジャンルに分類されていた。演奏には高度な技術を要したのかもしれないが、聴く耳にはジャズをお子さま向きにしたような退屈なジャンルだった。だがその中でこのアール・クルーだけは聞き流せない気持ちよさを持っていた。

 もちろん構えて聴く音楽ではない。ご本人もその辺りは承知だろう。本人の本当にやりたい音楽なのかは知らないが、どういう音楽が心地よいかはよく分かっている人なのだろうと思う。誉め言葉になるかどうか分からないが、「最良のBGM」と言っていいと思う。この音楽を聴きながら風に吹かれていると、また一週間働くぞという元気が湧いてくる。
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by pororompa | 2008-06-01 23:04 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)