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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 98】 THELONIOUS MONK / PLAYS DUKE ELLINGTON semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 25日

e0006692_1748356.jpg 昨日は一日学校にいたので、今日は完全に休日を決め込んだ。ジャズのCDをまとめて買ったせいか、ここのところ家でも車でもジャズを中心に聴いている。聴き込むとディープなものを聴きたくなる。特に疲れもなく体力のある休日はそうだ。今日はLP棚から取り出してモンクを聴いた。確か就職してから一度も聴いた記憶がないブルーノート盤だとか、ヴォーグのソロ・ピアノ、そしてこのレコードだ。

 モンクはこの後リバーサイドで傑作を連発して一気に人気が出るが、これはモンクがリバーサイドに移籍して最初のアルバムだ。プロデューサーのオーリン・キープニューズは、いきなりオリジナル曲ばかりよりエリントン集あたりからと思ったようだが、結果的にはあまり受けなかったという。モンクと言えばその強烈に個性的なオリジナル曲に持ち味があるのに、こんなことをさせてと非難されたらしい。でも、ぼくはこのアルバムが大好きだ。モンクは作る曲だけでなく演奏そのものが強烈に個性的なのだ。特にエリントンは素材として合っていたと思う。

 ぼくは特にアマノジャクではないと思うのだが、ブルーノートはそれほど好きなレーベルではない。一番好きなのがリバーサイドだ。オーリン・キープニューズがいたからエバンスの「ワルツ・フォー・デビー」も生まれた。モンクにエリントン集を作らせたのも決して売れ線狙いではない。それそのものがいいというのが、例えばクリード・テイラーのVerveやA&Mでの売れ線盤なんかと決定的に違うところだと思う。

 曇り空の窓辺にモンクのあの突っかかり引っかかりのソロが流れて今B面が終わった。もう少し聴きたくなる。あの奇妙で人なつっこいメロディが聴きたい。コルトレーンと組んだ盤を聴こう。そう言えばちょっと前にコルトレーンとの音のいいライブ音源が発見されたと騒がれていたが、ぼくはまだ聴いていない。
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by pororompa | 2007-02-25 18:28 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(2)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 97】 MILT JACKSON / ALL TOO SOON semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 24日

e0006692_19291615.jpg 例の外資系大手ばかり儲けさせているので、ちょっと国内のCD通販も見てみることにした。売るだけじゃなく時々渋いCDを作ってくれるので好感を持っている新星堂のサイトが目に留まった。「ジャズ・カタログ・セール」と銘打って、国内廉価盤をさらに1割、2割と引いてくれるという。送料も2625円買えば無料にしてくれるという話だ。Victorの「1000 JAZZ シリーズ」を丁寧に試聴付きで並べてくれていた。1枚800円なら買うよというのが何枚かあったので、まとめて4枚注文した。

 それにしても、ジャズの国内盤もとうとう千円。輸入盤に勝てないのでやむを得ず思い切ったのだろうが、音楽業界も厳しかろう。でも、それくらいなら買っておこうかというのが、ジャズにはたくさんある。それもジャズファン掘り起こしの一つの手かもしれない。

 先週の日曜日にその内の3枚が来た。バリー・ハリス・トリオの「Chasing The Bird」、アンドレ・プレビン・トリオのウェストサイドの主題歌集、そしてこの「Quadrant」と名乗るミルト中心のカルテットのエリントン集だ。バリー・ハリスとプレビンはやや期待はずれだった。バリー・ハリスはやや雑で散漫な感じがする。それでも「ラウンド・ミッドナイト」などの最後の3曲はよかった。プレビンはすっきりとまとまっているが、端正すぎてドライブ感がない。この人はまあ、クラシックもやる人なのでこんな感じかな。

 一番よかったのがミルトだ。もっとも、ミルト・ジャクソンならぼくは何でも好きだ。以前買って気に入ったドラムレス・トリオに、ドラムが加わった感じの構成で、曲もエリントン集ときた。ただ、そのドラムのミッキー・ロッカーがやや役者が落ちる。そこがちょっと残念だ。とは言っても冒頭の「キャラバン」からぞくぞくさせてくれる。おなじみのナンバーが並び、期待通りの解釈もあれば意表をついたテンポもある。ジャズの楽しさを充分堪能させてくれた。

 しかし、このジャケットはひどい。外側を紫色で囲んで「today today・・・」はないだろう。ちょっと高くても別ジャケットで出ている輸入盤を買おうかと本気で思ったくらいだ。
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by pororompa | 2007-02-24 20:06 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 「思い出(8月15日)」紹介される semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 18日

e0006692_19393267.jpg 「九州のうたごえ創作交流集会」で熊本に行ってきた。「うたごえ運動」とそれほど深いつながりがあるわけではないのだが、主宰者の園田鉄美さんという作曲家に教えていただける上、いろいろな方の作品や意見も聞けて参考になるので、一昨年から参加している。一人で創作しているぼくにとっては、半年に一度の唯一の「サークル活動」と言えるものだが、その席で「うたごえ新聞」という週刊紙にぼくの歌が載っていると教えられた。見ると、半年前に作った「思い出(8月15日)」が紹介されている。

 前にこのブログにも書いたが、(「終戦の日に」 [2006-08-15 歌が生まれる時])この歌は、最初、この創作集会で「課題曲」として提供したものだ。これにいくつかの詞が付けられたのだが、この吉田さんの詞の、何よりもその体験者しか書けない事実の重みが参加者の心をとらえた。戦争に反対する気持ちは持っていても、戦争体験のまるでないぼくが、思わぬ縁で、体験者の叫びを歌にして残すことのお手伝いをすることになったのである。

 と言っても、もちろん曲を書いた時点ではそういう立派な思いがあったわけではない。「涙そうそう」が子どもたちから年輩まで受けているのを見て、5音階のノスタルジックな味わいの歌を書いたに過ぎない。ライ・クーダーがアレンジした喜納昌吉の「花」が頭の中で鳴っていたので、そのイメージで味付けした。その時点で、こういう詞が付くとはまさか思いもよらなかった。だから最初見た時、ちょっと違和感があった。けれども今ではぼく自身も気に入っている。最初からこういう歌だったような気さえするから面白い。これを機会に全国に広まればいいなと思う。
歌詞とカラオケ

by pororompa | 2007-02-18 20:38 | 歌が生まれる時 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 白い子ちゃんのしばしの休息 semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 12日

e0006692_19492329.jpg この3連休でやろうとしていた仕事も、3分の2は片付いた。明日の出勤を前に、音楽をかけてしばしの休息だ。読んだ本は長谷川集平の「音楽未満」、かけたのはこの本に出てくるモーツァルトのピアノ協奏曲27番、そして横で寝ていたのが外猫の「白い子ちゃん」だ。

 軒下に常駐していた「シンチャン」が我が家に潜り込んだので、我が家の「半公式猫」は「モス」とこの「白い子ちゃん」だけになった。これもよくなついているので家に入れてやりたいのだが、「公式猫」達とものすごく仲が悪い。時々、鉢合わせないように気を付けながらこの部屋限定で入れてやっている。

 「白い子ちゃん」とは何ともいい加減な名前だが、野良猫が入れ替わり立ち替わり来ていた頃にそう呼ばれて、それが名前になってしまった。そう言えば、伝染病がはやってからか、この界隈も猫の姿がめっきり減った。猫の住みにくい所は人も住みにくい所だとぼくは思う。

 何度かこの部屋には入れているので、ずいぶんリラックスするようになった。きょろきょろすることもなく、今日はソファで寝始めた。外育ちで白い毛も灰色にくすみ、ほこりにまみれている。その汚れた毛が、呼吸に合わせて上がったり下がったりする。猫が隣で寝ていると、何か平和で、ささやかな幸福感とでもいうべきものがある。猫好きなら分かるだろう。ぼくはピーナッツの殻を散らしながらコーヒーを飲んでいる。春を感じさせる日差しが窓から斜めに入っている。休日の午後、眠る猫、コーヒー、本、モーツァルト。幸福とは何かを考えた。この大袈裟な言葉が似合う夕暮れだ。

 しばらくしてシロイコは目を覚ますと、冷え始めた夕暮れの戸外へと出ていった。ぼくは夕飯を食って、残った仕事をした。

by pororompa | 2007-02-12 20:47 | 駄猫列伝 | Trackback | Comments(2)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 96】 DEXTER GORDON / GO semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 11日

e0006692_2349563.jpg まあこれも悪くはない。2回目、3回目と聴く内にだんだんよくなってきた。世間では「名盤」で通っているようだ。

 デクスター・ゴードン。長くジャズを聴いてきたが、あんまり縁のなかった人だ。今まで1枚も持っていない。映画「ラウンド・ミッドナイト」で、ほとんど「素」のまま主役のジャズマンで出ていた。その他はあんまり記憶にない。この前、YouTubeで観た映像にベン・ウェブスターらしきスロー・バラードが流れていたが、デクスターではないかという書き込みもあった。何か太いサックスの音を聴きたくなっていた時に、それがちょっと頭をかすめたので、何となく今回の注文に入れたのだった。

 1曲目、やや速めのマイナー・キー「Cheese Cake」で始まる。本人作のようだが哀調がある。2曲目がバラード、この流れもいい。3曲目のミディアム・テンポでちょっとドラムが気になる。やっぱりこの人だ、ビリー・ヒギンズ。チンチキ・チンチキと耳に触るスタイルが昔からどうも好きになれない。4曲目からLPならB面になるのだろう。スタンダードの「Love For Sale」。ラテン・フレイバーでテーマを流した後、いっそう際立つ「チンチキ」に乗ってソロが続く。でもまあ、ドラムを気にしなければ悪くない。ピアノはソニー・クラーク。主役だといつも不満が残るが、脇役なら問題ない人だ。5曲目のバラードでおやおやと思った。ベンの「ソウルヴィル」に入っている「Where Are You」ではないか。違いが分かって面白い。ベンよりは淡泊だが、十分楽しめた。最後はリラックスしたミディアム・テンポのナンバー。

 気がついたらまた1曲目からかけている自分がいた。不満も並べたが、なかなか親しみのもてるアルバムだった。
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by pororompa | 2007-02-11 23:59 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 95】 DOLLY PARTON / HALOS & HORNS semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 10日

e0006692_2210882.jpg 某大手通販、とか言っても、「公開しているレビュー」なんてリンクを貼っておいて「某」も何もないもんだが、最近ここばっかり儲けさせているなって、ちょっと気になってはいる。そこの「4枚買うと、1枚タダ!キャンペーン」というのに釣られて、またまた4枚買ってしまった。輸入盤4枚で4000円ぐらいだったので、当たりばかりならまあ悪くはない買い物だ。

 買ったのはジャズが2枚、甘口の歌物が2枚。ジャズはバド・パウエルの「アメイジング」第3集とデクスター・ゴードンの「ゴー」、歌物はキャット・スティーブンスとドリー・パートン。苦い洋酒と甘いジュースを同時に買ったようなものだが、どちらもそれぞれにうまい。ぼくの中では、「アコースティックな音楽」ということで繋がっている。どちらもピュアだ。

 だが、黙って星5つ献上したくなるようなものは残念ながら無かった。けれどもそう酷いものも無かった。今のところは気分は「引き分け」である。

 一番よかったのがこれ。決める時迷った最後の1枚である。「アメリカ演歌」の大御所。ふるえるソプラノとコブシが何とも言えない。「アメリカの島倉千代子」と言いたくなるが、凄いのはこの人、自分で詞も曲も書くと言うことだ。このアルバムも2曲を除いて全部自作なのには驚いた。それがどれもいい。チーチャカ・チーチャカした騒々しくて脳天気なブルーグラスやカントリーはあんまり聴きたくないが、そういうのはあまりなかった。1曲目はしっとりしたカントリー・ワルツ。腕達者で趣味のよい伴奏陣と清々しいコーラス隊に乗って、魅力的な歌声を聴かせてくれる。その後もバラードやミディアム・テンポの佳曲が続く。これという目玉曲が無かった分星半分引いたが、期待通りの好盤だった。聴き込む内に五つ星化しそう。
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by pororompa | 2007-02-10 22:46 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 NHK-BS 長谷川きよし semスキン用のアイコン02

  

2007年 02月 04日

 「フォークの達人」というクサいタイトルの番組に長谷川きよしが出たので観た。正直あまり期待していなかった。始まる直前に妻が、「一応録画しとく?」というので「そうだね」と答えておいたのだが・・・。

 これが凄い番組だったのである。丸1時間半、絶好調のきよしさんが新旧のナンバーを歌いまくる、録っててよかった苦悶式、何を言ってるのか意味不明になるほどの感涙ライブ・パフォーマンスが繰り広げられたのだった。ぼくは、よくぞこういう番組を作ってくれたという感謝の気持ちが半分と、何で今までこんな番組を作らなかったんだーという怒りが半分でこの番組を観ていた。

 そうなんだ。営利企業の民放はしょうがないとしても、NHKがもっともっと昔から、しっかりした大人の音楽番組を作っていれば、今みたいにお子ちゃまのご機嫌取りみたいな音楽市場ばかりじゃなくて、もっと大人の音楽市場も形成されていたんじゃないのか。子どもをだまして億万長者になる未熟者どもの陰で、食うや食わずでがんばってきた芸術家に光を当てることもできたのに!

 番組のハイライトは時代の寵児、椎名林檎の登場の場面である。ヒステリックに叫ぶこの人の歌を一度もいいと思ったことはない。だがスピッツの草野を呼んで「灰色の瞳」をカバーしたことは知っていた。それだけでもいい仕事である。只者でないのは明白。そしてこの日、長谷川きよしのはじけるギターに乗って歌う椎名林檎は、さしずめMTV「アンプラグド」日本版とでも言うべきクォリティ、おお、と唸らせるものを持っていた。特に「りんごのうた」というのが素晴らしかった。対して長谷川きよしの歌う椎名の持ち歌、これがまた新鮮だった。若いミュージシャンによって刺激を受け、突如凄いものを生み出して目の前に突きつけた、そういうはらはらするような火花が散っていた。

 もう一つのこの番組のハイライトは、手垢にまみれた「死んだ男の残した者は」。今まで駄曲と思ってた。武満徹さん、すみません。もう謝るしかないような、深い深い説得力を持ったきよしさんの歌声であった。

 フォークではないがやはり達人であった。達人の姿をしっかりとらえた幸福な番組、これが作られてよかった。本物を聴いた余韻はずっと消えない。

by pororompa | 2007-02-04 02:20 | こころの糧 | Trackback | Comments(0)