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semスキン用のアイコン01 カテゴリ:TVサッカー観戦記( 40 ) semスキン用のアイコン02

  

semスキン用のアイコン01 ジャンピング・アウトサイド・ボレー!《FIFA女子W杯決勝戦 日本優勝》 semスキン用のアイコン02

  

2011年 07月 18日

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 いやあ・・・すごい! ワールド・カップ優勝ですよ、ワールド・カップ!!

 延長後半、あと数分。アナウンサーも解説者も敗戦ムード。悪いけどぼくも「よくやった」の気分だった。CKだけど、空中戦じゃ分が悪い。だが、選手は諦めていなかった。

 そこに飛び出したのが、澤の超絶技巧の一発。え?何今の? ジャンピング・ヒール・ボレー? アウトサイド? イブラヒモビッチかよ。しかも競りながらの。

 アメリカの選手も一瞬何が起こったか分からないような、スーパー・ミラクルなシュート。バズーカ砲みたいな相手のゴールに対して、名刀でスパーッと切り捨てたような一撃だった。

 スウェーデンの監督が、「日本がアメリカにゴールするのがイメージできない」と言ったけど、確かに前半見てるとそんな感じだった。明らかに相手の方が強い。大砲のようなシュートを浴びて、こちらはなかなかシュートまでいけない。

 でもチャンスは集中していればふと巡ってくるんだよね。宮間のゴールもそんな感じ。背後から巧みに忍び寄ってかっさらい、アウトサイドボレーでフィニッシュ。これも決して泥臭くない、技巧的なシュートだった。

 そして延長後半のあの澤の必殺技。ビデオで見直すと、直前に相手の選手が「××××!Sawa!!」と叫んでいるんだよね。十分警戒していたのだろう。次の瞬間、ニア・サイドにダッシュする澤に、相手マークが貼り付いている。それでも名刀が一瞬早く切り裂いた。このゴールで、単独得点王、大会MVP、金メダル、ワールド・カップ。凄すぎるぜ。

You Tube 女子ワールドカップ 決勝戦 澤のゴール

You Tube イブラヒモビッチ Zlatan Ibrahimovic goal

You Tube マンチーニ Roberto Mancini

by pororompa | 2011-07-18 12:39 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 名勝負を堪能 《UEFAチャンピオンズ・リーグ2011決勝 バルセロナ 3-1 マンチェスター・U》 semスキン用のアイコン02

  

2011年 05月 29日

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 いやあ、皆さん、観ましたか。これだけハイレベルでこんなに面白い試合はそう観られるもんじゃない。ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの決勝戦、バルサ対マンU。

 地デジ化なかったらまだ買い換えなかったテレビ、去年の暮れにプラズマにしたんだけど、画面がきれいで大きくなった分、放送の質の差がはっきり分かるようになった。ケーブルが送ってくるCSは見づらくてあんまり観なくなった。逆に地上波やBSの画質のいいので観ると、サッカー観戦の度に未だに感動している。

 今年のECLの決勝はまた最悪画質かなと思っていたら、夜中にも関わらず地上波がやってくれていたので、録画して朝観ました。これが凄かった。

 昨年のチャンピオンのインテルを大差で下したドイツのシャルケ、そのシャルケが全く歯が立たなかったイングランドのマンチェスター・ユナイティッド、そのマンUを圧倒的に押しまくった今日のバルサはほんとに凄かった。千両役者のメッシがいいように暴れて、そのメッシの強烈なシュートを含むビューティフル・ゴール3発だからね。

 ポゼッションと言ってもバルサの場合は、相手の危険なゾーンに入ってから一気に加速する感じ。緩急付けると言うけど、「急」のための「緩」だったんじゃないかと思うくらい、ズドッとくる。

 1点目、瞬間ちらっと右を見て、諦めたように顔を左に向けた瞬間アウトサイドで右にはたいたシャビのラストパス。そしてペドロのゴール。そしてメッシの決めた2点目が強烈だった。再三ドリブルで恐い突破を見せつけておいて、寄せが弱いと見るや、「隙ありい!」という感じでいきなりズドーンと弾丸シュート。3点目も相手を脱力させるのには十分。勢い込んで入ってきたナニを、メッシがあざ笑うように切り返しで抜いて、慌てて取り戻しに来たナニから奪い返したボールを、最後はビジャがFKのようなインフロントでゴール右上隅へ。

 相手のGKのファン・デル・サールは、今日が引退試合だったらしいけど、ちと厳しい引退試合だったかも。

 それにしても、何より気持ちが良かったのは、これだけのハイレベルな晴れ舞台がフェアに戦われたこと。その点はマンUは讃えられていい。

YouTube F.C.Barcelona 3 - Manchester 1 Utd. FINAL CHAMPIONS LEAGUE 2011

by pororompa | 2011-05-29 12:20 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 名将を得て (アジア・カップ2011優勝) semスキン用のアイコン02

  

2011年 01月 30日

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 まだ優勝の余韻から覚めていない日曜日である。これまでのアジア杯の4度の優勝、全て見てきたが、劇的な幕切れでとりわけスカッとした優勝だった。

 誰もが口を揃えているが、この大会で選手の誰よりも目立っていたのは、監督ザッケローニだろう。

 勝てる采配も見事だが、勝てばよいというものではない。例えば以前韓国やオーストラリアを指揮していたヒディンクみたいな感じの人では、日本ではここまで熱い支持を得られなかったのではないか。いや、ヒディンクも実際なってみればいいのかもしれないが、このザッケローニという人の醸し出す何とも言えない「人間味」が、見事な結果と相まって、ひときわ強烈な印象を与えている。

 特に感心したのは、途中で離脱した選手だけではなく、優勝インタビューの場で、出場機会の無かった選手について言及したことである。よく、戦う集団は「なかよしクラブ」ではないと言われるが、殺伐な競争オンリーの集団でも駄目なのである。競い合いながらも互いに尊敬しあい、いい雰囲気を作り出していく集団、そんな集団は強いし、そんな集団で勝てばより大きな感動が生まれるのである。

 選手への信頼を繰り返し口にする監督だが、川島のミスをあげつらう記事の多い中で、「君への信頼は揺るがない」、これは印象的な言葉だった。実際川島のそれからの活躍は凄かった。これ聞いて意気に感じないはずはないし、かなり効いたと思うね。この監督、今後サッカー界を超えて、「理想の上司」とか、「優れた指導者のあり方」とかで話題になっていく可能性が高いんじゃないかな。

 戦術やサッカーの内容で言えば、「無駄なボール・ポゼッションが多い」と一言で日本の問題点を指摘した。これを聞いた時点でこの監督を信用したけど、その後も度々顔を出す選手の「ポゼッション病」をだんだん修正しながら、短い期間で攻めを鋭くした。それがあの決勝点にも出ている。韓国戦の延長後半でのあのカテナチオ失敗をオーストラリア戦で繰り返さず、中盤の弱さと放り込み対策を1人の交代で解決した采配(選手からの提案だったという話もあるが、それを柔軟に受け容れる姿勢も含めて)なんか、もう見事と言うしかない。

 さあ、「当たり」の先生を逃がしたらいけませんよ。サッカーの深ーい面白さを、今からいっぱい教えてくれそうです。ほんとにいい先生が来てくれました。いい先生は子どもたちの笑顔を増やし、楽しませながら成長させ、結果も出して反対者も黙らせ、いつか味方にしていくものです。これはアジア杯優勝以上の収穫ではないでしょうか。呼んで来た原さんもグッ・ジョブです。 

by pororompa | 2011-01-30 16:32 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 みんなで守り、素早く仕掛ける 《キリンカップ:日本代表1-0アルゼンチン》 semスキン用のアイコン02

  

2010年 10月 09日

 昨日のアルゼンチン戦の結果を予想してた人っているんだろうか? メッシにテベス、イグアインにディ・マリア、マスケラーノにカンビアッソ、よくも揃えてくれたわね、という面子。それに対して、中沢もトゥーリオもいない。これまで日本対アルゼンチン何度も観たけど、結果以上に内容が絶望的に力の差を感じさせた試合ばっかりだったし。今回も試合開始から、バックパスにいきなり食らいつかれて、ああこりゃ5点取られるなって感じだったよ。

 それがどうだ、勝ってしまったじゃないの。もちろん相手の方が強かった。でもそれは、オリンピックでブラジルに勝った時のようなマグレじゃない。けっこう鋭い攻めだって連発したし、決定的なチャンスもそれほど作らせなかった。中身としても恥ずかしくない試合だった。

 監督の功績? たった何日かでチームを変えてしまうことできるのだろうか。でも、選手のインタビューを読むと、かなりこのイタリア人監督のやりたいことチームに染みこんでいるようだ。たとえば長谷部は、「合宿を通してとにかく前に早くボールを出すことを意識してやった」と言っているが、確かにあまり後ろで回さず縦に早めに仕掛けていた。本田がコーナーをヘッドでクリアしたり、岡崎が戻ってきてシュートをブロックしたり、一体化して守る姿も見られた。さらに、「日本はまだ疲れた時の楽の仕方を知らない」とか、「守備をしないメッシやテベスの背後から仕掛けろ」とか、面白いことを言っているし。「あの選手が調子が悪そうだからそこを中心的に崩せ」とかも言ったらしいし、柔和な笑顔の裏にハーフタイムで戦況を一変させる勝負師の顔も見える。

 次の韓国戦でも快勝したりしたら、こりゃあこの人、一気にスターだね。「みんなで守り、素早く仕掛ける」このサッカーは日本代表に合うよ、きっと。

by pororompa | 2010-10-09 14:27 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 元日の「ヤット・ショー」 ≪天皇杯決勝 ガンバ大阪 4-1 名古屋グランパス≫ semスキン用のアイコン02

  

2010年 01月 01日

e0006692_17252087.jpg 「ヤット」こと遠藤保仁選手は、若い頃からずっと見てきたけれど、決して派手な選手じゃない。性格やプレーのスタイルから来るのかもしれないが、中田や中村、小野、稲本など、中盤にスターが並んだ時代というのもあるのかな。前回のワールド・カップでは、選ばれていながらただ一人出場できない選手だった。ところが、そんなスター達が引退したり勢いが衰えたりした今になって、中心選手として急に脚光を浴びだした。「裏もやれるけど、表もやれるよ」とばかり、主役を張る場面が増えている。
  
 今日はそんな遠藤の鮮やかな活躍が印象に残る、気持ちのいい元旦決勝だった。いや、特にガンバを応援していたわけじゃない。ストイコビッチのファンなので、どっちかというとグランパスを応援しながら見てたんだけど、いい時の攻めまくるガンバ・サッカーが最初から出ていた。なるほど、コンディショニングのいい時のガンバはこんなサッカーをするんだな。それでもグランパスもよく攻めて、玉田のクロス-ケネディの戻し-中村のヘッドで同点にして前半を終わった。

e0006692_1824246.jpg 後半入って、うとうとしていたら、そろそろ足が疲れて来た頃にガンバが猛攻をかけている。残り少なくなってきた所から、「ヤット・ショー」 の始まりだ。まずはゴール前に走り込んで縦パスを相手の鼻先でさらい、そのままトップ・スピードで横に流れながら一人かわし、どこにパスかなと思ったら、いきなりグラウンダーでポストぎりぎりに打ち抜いた。実に鮮やか。これで完全に目が覚めた。

 時間が少なくなっても安易に「キープ」などしないところがガンバのいい所。左サイドで明神が巧みに粘って仕掛けたカウンターを、正面に入り込んだ二川がさらに右に走り込んだ遠藤に流す。打つようなふりをして二川に返し、それを二川が軽く押し込む。いやあ、楢崎は腹立ったろうね。

 まだ終わらない。終了間際にも、取れる点は取るとばかりに、「隙ありー!」という感じのだめ押しシュート。さすが今季アジア最優秀選手。お見事。

 表彰式まで見てしまった。あのクールでドライな感じの西野監督が、うるうるだったね。大一番、真剣勝負の面白さ、攻めるサッカーの楽しさ、堪能させていただきました。

by pororompa | 2010-01-01 18:13 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 午前3時半の感動 《クラブW杯UAE2009決勝 バルセロナ 2-1 エストゥディアンテス》 semスキン用のアイコン02

  

2009年 12月 20日

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 いやあ、やっぱサッカーはリアルタイムで楽しむもんやわ。あらためてそう思ったすごい試合でしたね。

 いや、それは分かってるけど、夜中にある時はキビしいもんだ。それが昨夜のクラブW杯決勝は、夜中の1時からなのに、なんでうまく観れたか。それは土曜日が暇だったせいでつい昼寝をたっぷりしたからだけど、肝心の試合が眠らせてくれないようなハラハラした試合だったね。バルサを応援してたから、ハラハラというよりイライラ、あの89分までは。とにかく、眠気の来ないようなヒリヒリとした緊張感の中で、時間だけが過ぎていった。

 思えば、トヨタ・カップ、昔からいつも見てたけど、こんな感じで、スター揃いのヨーロッパ代表が、必死の南米代表に1-0かなんかで負けるっていうようなイメージがある。いつもじゃなかったんだろうけど。この日も、そんな展開かな、と覚悟した時に、バルサらしくないゴールで、喜ぶより、「え?今の同点?」って感じだったんじゃないかな、観ていた人は。

 正直言うと、ポゼッションを看板にしたバルセロナのサッカーは、それほど好きなスタイルじゃない。まあこのくらいうまければ、これでもいいんだろうなって感じでは見ているけど。でも相手は、憎いぐらい弱点をついていたなあ。

 スポーツナビの宇都宮徹壱さんによれば、「苦戦のポイントは、イニエスタの不在、主審のジャッジへの不信感、そしてイブラヒモビッチの空回り、この3点である」ということらしいけど、それに「アンリの不調、ベロンの存在感、相手の必死のがんばり」の3つを付け加えたい。

 じゃあなぜ逆転できたのか、それはもちろん、千両役者メッシの「胸シュート」だけど、その前にまたしてもペドロの一撃。当たっている若者の、あの同点弾がなければ、あのまま終わっていたわけだからね。もっと評価されていいと思う。

 それにしてもメッシ!。存在感がすごい。あの瞬間とっさに胸で押し込めるか?。語り継がれる伝説のシュートだね。いやあ、リアルタイムで目撃できて、よかった、よかった。

 グアルディオーラ、いいこと言うね。「わたしはまた、選手たちがプロフェッショナリズムだけでなく、“サッカーを純粋に楽しむ”というアマチュアリズムも忘れていないことがとてもうれしい。」 このレベルの監督が、これ程のタイトル取った時に、こんなこと言うんだからすごいよね。

by pororompa | 2009-12-20 22:02 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 W杯組み分け 【南アフリカ 2010】 semスキン用のアイコン02

  

2009年 12月 06日

 いよいよ組み分けが決まった。強豪はうまく分散していて、ある意味話題の少ない組み分けになっている。抽選の組別に並べてみた。

A組 南アフリカ メキシコ ウルグアイ フランス
B組 アルゼンチン 韓国 ナイジェリア ギリシャ
C組 イングランド アメリカ アルジェリア スロベニア
D組 ドイツ オーストラリア ガーナ セルビア
E組 オランダ 日本 カメルーン デンマーク
F組 イタリア ニュージーランド パラグアイ スロバキア
G組 ブラジル 北朝鮮 コートジボワール ポルトガル
H組 スペイン ホンジュラス チリ スイス

 抽選の組で一番実力差が激しいのが、アジアと北中米がいっしょになったグループだったのだが、強いメキシコが当たったのはシードで一番弱い南アの組、アメリカが当たったのはアフリカやヨーロッパが弱そうな組と、4つとも全部強い「死の組」が生まれなかった。

 マスコミは無理矢理G組を「死の組」にしようとしているが、実力が伯仲しているという点ではA組が一番厳しいと思う。しかし強烈な3強に北朝鮮が場違いに混じり込んだG組は、面白いという点では確かに面白そうだ。

 日本が入った組は、北朝鮮ほどではないが、かなり厳しい。ファンペルシーやカイトなど若くていきのいい選手を並べて今絶好調のオランダ、名将のオルセンに心身共に鍛えられたデンマーク、エトオやソングを擁するカメルーン。客観的に見ると3強と日本の1弱。突破の可能性は10%程度か。勝点1取れば健闘だし、それでよい。まずは日本を応援し、敗退してからじっくりと大会自体を楽しむのが、正しい楽しみ方と思っておこう。

 韓国は、シード国は調子の落ちているアルゼンチンだし、アフリカもヨーロッパも、少しだけ日本の組より楽そうな感じがする。オーストラリアも、予選突破はありえると見た。

 アフリカ勢がこれまでより健闘する以外は、全体にそれほど波乱のない予選リーグになるのではないか。

by pororompa | 2009-12-06 21:32 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 生J初観戦 《大分トリニータ 2-1 名古屋グランパス》 semスキン用のアイコン02

  

2009年 08月 02日

 Jリーグを観に大分まで行ってきた。
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 辺境にしてサッカー不毛の地宮崎に住んでいるので、実はJの公式戦を観るのは初めてである。子どもたちの住む横浜に行った時などに行こうと思っていたのだが、金も暇もない。

 よく考えたら隣の大分にもJ1チームがある。だがご存知の通り今期の大分は、連敗に次ぐ連敗で、来期はもうJ1で観れない可能性が高い。そんなら夏にもなったことだし、気晴らしに遠出してみるかということで妻と出かけたのだった。

 ところがこの東九州というのは、交通網が整備されていない遅れた地域で有名な所だ。そもそも宮崎と大分というのは、深い山で分断されていて、元々近いようで遠い。乗りたくても高速などないので、3桁国道をひたすら走るしかないのだった。距離にして180km、所々渋滞を我慢しながらのドライブだったが、そんな走りを楽しもうと思わなかったら馬鹿馬鹿しくて行けたものではないような旅だった。

 会場の九石ドームはわりと苦労せず見つかったが、駐車場には案内らしき物が見当たらず、どう行けばよいのか分からない。もっと近い駐車場はあるらしいが、係員に聞くと、試合までは2時間以上あるのにそちらはもういっぱいかも知れないと言う。歩いていこうかどうしようか。歩くにしてもどっちに行けばいいのか。たまたま通りかかったサポーターとおぼしき一家に聞くと、無料送迎バスがあるそうな。さすがに何万人と来るイベントは大がかりだ。

 さて、九石ドームには着いたが、ローソンで買った「A席」というチケットを持ったぼく達が、どこに並びどこから入ったらいいかよく分からない。近くにいた係風のお姉さん達に聞いても、今一つよく分からない説明だ。おまけにニヤニヤとして何やら小馬鹿にしているようにも感じ取れる。しかたなしに適当に歩いていると、何やらロープが張られて人が並んでいるので、並んだ。説明板も無かったが、側にいた人に聞くと、ここでいいらしい。雨の中2時間も前から並ぶのは不自然な気がしたが、2時間前にならないと受付が始まらないと言う。たまたま会った人がそうだったのかも知れないが、従業員は宮崎に比べて不親切、サポーターは親切という感じがした。

 ここ九石ドームは、ワールド・カップのために作られた、ドームが開閉する大変豪華な造りの会場だ。席に座ってみると、眺めや雰囲気も良い。ずいぶん税金はかかっただろうと思うが、あの子ども騙しの金食い虫オーシャン・ドームよりよっぽどよいのではという気がした。ただここは何か構造に欠陥があって、芝が生育せずピッチの悪さが問題になっているという。

 チームは不振というのに人はずいぶん集まっている。まだ試合まで2時間もあるというのにかなりの人出で、ゴール裏のサポーター応援席などは、青いユニフォームを着た人でもうびっしりだ。周辺のたくさんの出店も賑わっている。周りの自由席もかなり埋まってきた。若いカップルもいるし、お年寄りも皆ユニフォーム姿で、かなりはまっているという感じだ。後で聞いたらこの日の観客数は1万7千人という。これはもう一大産業だ。巨大な地域娯楽であり、文化だ。場内の大型ビジョンとアナウンスは、退屈しないように盛り上げる。キーパーが練習に出て来ただけで、サポーターが一斉に旗を振って歌い出す。祭りである。祭りが頻繁に行われているという感じだ。隣の同じ田舎県と思っていたが、WBC日本代表の練習試合で大混乱をきたした宮崎とは大きな違いがある。
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 さあ、試合が始まった。始まってすぐに、すぐ後ろの席の女性が、物凄い勢いで叫び始める。深く座ると耳元で絶叫するので耐え難い。早々に席を変わり少し遠ざかったが、それでも、「サッカーをあまりご存知ない」+「のべつ幕無し絶叫スタイル」+「応援チーム極端身びいきモード」のこの猛女のドスの利いた声は強烈だった。

 試合の方は、大分の目で観ている自分に気付いた。ピクシーのグランパスにも関心はあったのだが、頭が大分になっている。その大分が意外に攻める。グランパスは新加入のオーストラリアの長身FWケネディがトップに張っていて威圧感があるが、前半はホーム大分ペースかなと思って観ていた。しかし、ゴール前の混戦からケネディがうまくこぼれ球を押し込んで名古屋が先制。スタジアムが一瞬静かになり、さすがの猛女も黙った。

 大分で気になったのは、家長の鈍い動きである。ユースの日本代表を引っ張ったあの家長とは思えない。今ごろは日本代表で俊輔を脅かしているはずだったあの家長が、まるで覇気がない。まだ本調子ではないのだろうか。そして元J得点王ウェズレイの衰えだ。時々いいパスは出すが、走れない。痛々しいほどだ。若手売り出し中の金崎夢生というのも、さっぱりよくない。「カラマワリ」ムーという感じだ。二人のブラジル人と、かみ合っていない。いいのはこの日が初スタメンとなった、フェルナンジーニョ。ガンバにいた頃からうまいと感じていたが、残留請負人として呼ばれたこの大分でも何かを起こしそうな感じがする。

 後半もやや凡戦という感じで、名古屋も早めに逃げ切りに入った。会場や雰囲気を別にして、純粋に試合だけを観たら、JFLとそう変わらないという感じがする。これは少し残念なことだった。日本サッカー全体が抱えている「面白くなさ」がここにもある。そこが良くなると、本当のJリーグ文化が定着する。日本サッカー全体の底上げが要るなあという気がした。

 その内に45分が経ち、4分間のロスタイムに入った。後半から入った高松を狙って最後の反撃だ。しかし実らない。このまま負けかなという雰囲気が会場に漂う。ところがここからドラマが起きる。もう4分が経ったかと思える頃、スローインを得た。なかなか投げないスロアー。そうしている間に笛が吹かれそうだ。何をもたもたしているのかとさえ思えた。もうタイムアップかなと思った時、高松の頭がフェルナンジーニョの狙い澄ましたクロスをドンピシャで捉えた。最後の最後で同点。

 ところがまだ終わらなかった。金崎の素早いワンタッチのスルーパスで裏に抜け出した東という新人が、右のアウトで飛び出した楢崎の頭上を抜いたのである。何じゃこの試合は!。ロスタイムの、さらに終了間際に、信じられない奇跡のような大逆転だ。会場は物凄い騒ぎ。
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 写真は、試合後のヒーロー・インタビューである。試合が終わってもまだ「祭り」は続いていたが、帰りが不安なぼく達は、元来た通りに慎重に帰路についた。

 今日の試合は、大当たりの出たギャンブルのような試合である。多分、普段は悔しい気持ちでサポーター達は帰り着くのだろう。遠路はるばる駆けつけた名古屋のサポーターの衝撃は大きかろう。しかし、どのチームの応援者も、たまにこういう痺れるような場面に出合うからやめられなくなる。

 正直、肝心のサッカーの中身はまだまだ貧しい。だが、「サッカ-観戦」という一大娯楽が地域限定で実りつつある。サッカーに深く没入していく、一度その火がついたら、その炎はもう消せない。それは世界で実証されている。大きく見ると日本にもサッカーを観る文化がじわじわ広がっていくに違いない。そのことを実感したJ初観戦だった。

2009第20節 大分トリニータVS名古屋グランパス(YouTube) 

by pororompa | 2009-08-02 23:31 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 静かなる突破 ≪W杯最終予選 ウズベギスタン 0-1 日本≫ semスキン用のアイコン02

  

2009年 06月 07日

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 物心ついてから、可能な限り代表戦を見続けてきたぼくだが、昨夜はある外せない飲み会が重なり、W杯が決まる試合だというのに酔っぱらっての観戦となった。案の定、しっかり観ていたのは岡崎の得点と終盤の必死の防戦の場面だけだったのだが、それで十分という気もする試合ではあった。とにかく、W杯が決まる試合としては緩い観戦だった。

 どうしてそうなったかというと、一つは岡田監督なのであまり応援するのに気のりがしないこと、そして、残る3戦の内1試合勝てばよいと、状況がかなり楽だったことがある。これが、もっと信頼できる監督で、しかももっとヒリヒリした状況であったなら、いかに「外せない飲み会」であっても断ったはずであるし、酒も飲まず1時間前からテレビの前で待機していたことであろう。

 しかし、考えてみると、「状況うんぬん」というのは、随分と贅沢な言い分ではある。いったい、この数十年の間、出場自体が「夢」の中で、何度その儚い夢を見送ってきたか。その度にまた4年、そして失望してはまた4年が繰り返されてきたではないか。それがようやくW杯に出ても驚かれないレベルにまでなった。アジア枠の拡大に助けられただけではない、日本サッカーはやはり確実に強くなってきたのだ。たとえ強くなっても予選敗退の危険はいつの大会でもあるわけだが、今回は組み合わせにも恵まれた。「盛り上がり」という点では少々物足りない静かな予選突破だったが、決めるチャンスにちゃんと決めることができたことを素直に喜びたい。

 岡田監督については、できるならより信頼できる監督に代わってほしい気持ちに変わりはないが、それでも以前のイメージからはかなり変わってきたように感じる。以前の臆病なだけのサッカーではなくなってきている。メンバーの選出だけなら、オシム氏より共感できる面もある。昨日の試合でも中盤の構成が非常に攻撃的である。

 その中盤が押し込まれて防戦一方になっただけではないかと言われるかも知れないが、あの審判、あの状況で、勝ったということは評価できるし、守備的な選手ばかりでやったらうまくいったとも思えない。憲剛があの場所にいたから、突っ込んだのが岡崎だったから、決まった得点だとも言えるのではないか。後方の選手も攻撃の意識が高い選手が多く、無駄なボール回しが減ってきて縦への球出しが増えた。だから最近の代表戦は観ていても面白い。前線も小さくても俊敏な選手で固めて、シュートへの意識が全体に高まっている。岡田氏についてははっきり言って限界はあると思うが、この方向で進化していくなら、たとえ3戦全敗してもよしとしたい。

 今後はぜひ森本を試してもらいたい。化けた岡崎と、パワーアップした本田に、いよいよ本領を発揮し始めた森本が加わり、さらに大久保が調子が戻り、達也の怪我が治れば、これはかなり面白くなる。

by pororompa | 2009-06-07 15:05 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 このサッカーなら ≪W杯最終予選 バーレーン-日本≫ semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 07日

e0006692_1116546.jpg ずっと岡田監督に対して否定的なことを書いてきたが、今回のこのサッカーならなんとか応援する気になる、そんな試合だった。
 
 まず日本代表が正しく「日本代表」だ。先発メンバーを見て、今の日本サッカーのベストを集めたと納得できるし、これで負けたら日本も相当ヤバいと思うような顔ぶれである。

 しかし、ぼくが一番評価したいのは、戦い方だ。いつもの「バック・パス・サッカー」が影を潜め、前向きのサッカーになっている。特に前半。これは、負けたけれど前回のウルグアイ戦でもその兆しが見えていた。これが岡田の指示なら少し監督を見直してもよい。

 最近の日本代表の試合が面白くなかったこと。それはこの「バック・パス・サッカー」がはびこってきたことに原因がある。一瞬、どっちに攻めているのか分からない時もあるくらい、前に進まない、うじうじしたサッカーだった。必殺の勝負パスを出す選手がなかなかおらず、「お前がやれ」「いや、やってください」と、まるで責任回避でもするように譲り合うサッカー。ダラダラしたボール回しを見せられても、何にも面白くない。面白くないだけでなく、攻めが遅く、ボールを奪われて急なピンチを招きやすい。

 これは、ジーコに大きな責任があると思う。「ポゼッション・サッカー」などといって、常にボールを保持して試合を支配しようした。ブラジルなら分からぬでもないが、さしてテクニックのない日本にこのスタイルは不向きだ。いや、ブラジルにしたって、よくボール回しをかっさらわれてやられているではないか。ぼくのようなオールド・ファンには、スペインW杯でイタリアのロッシにやられた場面がいつも思い浮かぶ。

 とにかくこの、「ポゼッション・サッカー」というやつは、「バック・パス・サッカー」「腑抜けサッカー」「責任回避サッカー」「超スローサッカー」「退屈サッカー」「冷や冷やサッカー」になりやすい。サッカーは、ボール保持時間を競うスポーツではなく、ゴールに何点入ったかで決まるのである。支配率30%でも、ここという所で一気に攻めて点を取ればいいのである。

 そんな目で今日の試合を見ると、スパッと切れ味よく攻める場面が多かった。相当暑かったことを考えると、これは評価していい。特に目立った選手は、田中達也である。いいパスはまず受ける側が仕掛けないとだめだ。攻撃的な仕掛けのパスは、足元よりも大抵はスペースに出すスルーパスだが、そんなパスはまず受ける側がのいい動きで引き出されるのである。田中は相手の嫌な所嫌な所をついて、絶えず走り込む。しかも、ペナルティ・エリア内に急速ドリブルで入り込むから、相手の陣形が崩れて、いくつもチャンスが生まれていた。果敢に仕掛けるという点では、松井もよかった。若かった頃のこの二人が韓国を手玉に取ったプレイを思い出した。

 今日は前が玉田と田中で、二人とも俊敏型だったが、別にFWの一人が大きなやつじゃなくてもいいんじゃないか。小型俊敏タイプの2トップでも面白いんじゃないかと思う。次戦は田中を大久保と組ませて欲しい。

 今日は終盤の2失点が叩かれるだろうが、負けたわけではないから、よい教訓として活かせばよい。ただディフェンスの増強は必要だと思う。内田なんかが危なっかしい。

 今日は、「監督を交替してもらうためにはいっそ負けた方がいいかも」という気持ちも片隅にあって、複雑な気持ちで観たのだが、この方向が続くなら岡田でも我慢できるかなと初めて思えた試合だった。

by pororompa | 2008-09-07 12:16 | TVサッカー観戦記 | Trackback | Comments(0)