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semスキン用のアイコン01 カテゴリ:音盤的日々( 337 ) semスキン用のアイコン02

  

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々362】PAUL DESMOND / GLAD TO BE UNHAPPY semスキン用のアイコン02

  

2015年 04月 18日

e0006692_10212126.jpg ふう、やっと書き込みでもしようかという気分になったぜ。年度替わりの長いトンネルをようやく抜けた気分の4月第3土曜日。トンネルを抜けるとそこは春であった。それはいいけど、家の周りは雑草の山だ。何とかしなくちゃ。

 という気分の朝に流しているのは、ポール・デスモンド。それにしても酷いジャケットだ。アメリカじゃこんなのが受けたのかな。中身もミルク・コーヒーみたいな甘々の作り。だけどやっぱりこの人ならではの芸は生きてる。何と言っても、この音。どうやったらこんな音が出てくるんだろう。

 このアルバムを買ったいちばんの動機は、「ハイリリー・ハイロー」が入っていたからだ。このメロディ・ラインが好きだなあ。この1曲だけでも買ってよかったと思える。この甘いメロディを、デスモンドの美音で奏でてもらうんだけど、ジャズで料理しているからダラ甘にはならない。アルバム全体の作りが甘口だけど、この曲に関してはOKだ。

 他では「蜜の味」なんてジャズではあまりやらない意外な曲もやっているが、テンポを落としてうまく料理していた。ドラムがコニー・ケイなのがちょっとスリルに乏しい原因という気はするが、ギターがジム・ホールなので安心して聴ける。

 RCAのデスモンド作品はどれもイマイチ感はあるけど、見捨てるのも忍びず、安くなればどれも買いかな。そうなると、CTIもかなあ…。
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by pororompa | 2015-04-18 10:48 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々361】THE MODERN JAZZ QUARTET / LONELY WOMAN semスキン用のアイコン02

  

2015年 02月 14日

e0006692_12321024.jpg 春は名のみの風の寒さである。花粉症もまだ感じない。それでもこやつは、必ず予告通りにやってくるので、今年も構えてはいる。

 恒例の年度末の教室小劇場が来週に控えている。参観日に子どもたちが演じる芝居なんだが、一年の最後を飾る大事な年中行事だ。そして文集に成績と、怒濤の年度末に突入していく。それを前にして、気分的にはちょっと張り詰めた感じの週末だ。

 このところジャズを聴く気分にはなっている。MJQのこの作品を今日は取り出したが、この作品にはあまりいい印象がない。溜まった教育誌を読みながら、BGM的に聴いた。

 あまりよくない印象は、主に前半からきている。前半が面白くない。もたもたして重苦しい。思うに、ジョン・ルイスが出過ぎているからではないか。ミルト・ジャクソンもなんでこんなグループにいたのかとかいろいろ言われるが、MJQを出てからぱっとした作品がないし、MJQの枠の中でもいい時はいい。ミルトのような奔放なタイプは、程よい枠があった方が活きると思う。でもルイスが出しゃばると、堅苦しくなって、持ち味が出せない気がする。

 ずっと聴いていると、6曲目がよかった。そこからじっくり耳を傾けていくと、最後の3曲がよかったので、もう一度後半の5曲目から最後までを聴き返した。そうか。このアルバムは後半がよかったのだ。LPならB面ばかり聴いて、印象ももっとよかったに違いない。でも、このアルバムのよさが分かって、持っている意味があると思えたのはよかった。

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by pororompa | 2015-02-14 12:55 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々360】THELONIOUS MONK / STRAIGHT, NO CHASER semスキン用のアイコン02

  

2015年 02月 01日

e0006692_18542986.jpg きな臭い地域で、また痛ましい事件が起こっているようだ。一々心を痛めていては身が持たないが、かと言って知らずにいると、いつの間にか戦争とかに引きずり込まれそうでもある。休んでいてもどこか心が騒いで落ち着かない。

 いささか逃避的な気分でネット麻雀を始めたが、振り込んでばかりで散々だ。ただ、部屋で鳴っていたこのモンクは聴きごたえがあった。

 一番印象が強かったのは、唐突に出てくる、色物のような「荒城の月」である。ところがこれが、真剣に真正面からジャズしている。モンクのことだから、日本目当てや売れ戦ねらいとかは考えられない。純粋な音楽的興味で取り上げたのだろう。だが、やはり異質な音楽である。そこに正面からぶつかって、真剣なアドリブ・ソロを展開する。モンクももちろんだが、各メンバーも、一風変わった宿題に四苦八苦しながら、それでも元の曲調を意識した変奏を次々に繰り出す。それが面白い。

 聴いたのは、5枚組の箱物廉価盤の一枚だ。リバーサイドからCBSに移籍してすぐの作品を集めてある。リバーサイドやプレスティッジからCBSなどのメジャーに移ると、それ以前の作品の質に達しないことが多い。モンクは売れ筋路線をやらされたわけではないが、結果としてそういう評価で終わっている。言われるように、チャーリー・ラウズに大物感がないというのはあるだろうと思う。だが、チャーリー・ラウズはこういうものと割り切って聴けば、そう悪くもない。音もそう酷くはなかった。

 ただ、最後に音跳びがして興が削がれた。CDで音跳びって…。CD-Rじゃあるまいし…。やっぱり超廉価盤はそれなりのものなのかなあ。

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by pororompa | 2015-02-01 19:31 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々359】BILL EVANS / TRIO'64 semスキン用のアイコン02

  

2015年 01月 05日

e0006692_18363915.jpg 子どもたちが2人とも帰って来て、楽しい正月だった。娘に初めて麻雀を教え込んで卓を囲んだりした。去った後はやはりどこか物寂しくもあるし、気が抜けてしまう。今日は家で仕事の予定だったが、ぼうっと過ごしてしまった。

 そんな時は何を聴いても音楽が入ってこないのだが、これは違った。スイッチを入れてくれる。頭がスキッとなる。年末にまとめて買った中の一枚。

 ここ数年買ったCDをエクセルに記録しているのだけれど、今年は異様に少ない。例年の何分の一かだ。これじゃあCDが廃れていくわけだと思い、通販サイトのカートに入れっ放しにしていたものなどを、まとめて注文したのだが、そんな中の一枚だ。

 ビル・エヴァンスは主なところは大抵買っているが、この「64」や「65」は買っていなかった。いろいろ訳はあるが、そもそもヴァーヴのエバンスは、リバーサイドに比べて落ちるというのがある。これも世評は今一つなのは知っている。それでも持っておくべき一枚だとは思っていたが、なかなか値が下がらなかったので後回しになっていた。

 でもこれは、かなりいい。なぜいいのか、どこがいいのか、考えてみた。

 まずベースがいい。エバンスがゲーリー・ピーコックとやったのはたしかこれだけだ。そのことが惜しいと今更ながら思える。何でも性格的に合わなかったらしいが。ドラムもポール・モチアンで文句なしだ。

 そして、音がいい。ベースがガツンと重く響く。録音がいいのか、リマスターがいいのか分からないが、LPみたいな生々しい響きがする。

 曲も悪くない。1曲目など、いかにもプロデューサーのクリード・テイラーがやらせそうな、軽い選曲なのだが、エバンスにかかると化学変化を起こして、いい味に仕上がっている。「サンタが町に」もそうだ。立派なジャズ演奏になっている。これまで、「アリス」や「いつか王子様が」なんかのディズニー・ナンバーを素材に名演を残した人だからな。

 それから、時代がいいんだろう。これが大きい。異論はあるだろうけど、エバンスは後になるほど独りよがりというか取っつきにくくなる。これは1964年だからリバーサイド時代の直後で、瑞々しい演奏だ。ヴァーヴでなければ、もっといい作品を残したのに違いないけれど、それでも60年代のエバンスは、いずれは全て「買い」だろう。

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by pororompa | 2015-01-05 19:24 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々358】アルバン・ベルク四重奏団 / モーツァルト弦楽四重奏曲第14番・15番 semスキン用のアイコン02

  

2014年 12月 14日

e0006692_1091945.jpg 年末のせいか、この頃週末には何かしら用事があるが、今週末はやっと休みらしい休みだ。昨日は壊れたレンジや古くなった冷蔵庫を買い換えに行った。今日はのんびりしている。部屋を暖かくして、落ち着いた気分でクラシックを聴いた。

 一時期モーツァルトに凝ったことがあって、その頃買ったものだ。元々室内楽とか小編成の物は好きだったからよく聴いた。「ハイドン・セット」と呼ばれる、ハイドンに捧げた弦楽四重奏曲6曲の、これは最初の2つである。

 「弦楽四重奏」というと何だかものものしいが、「ストリングス・カルテット」というと軽やかだ。「変ホ長調」も何のことはない「E♭メジャー」、みたいなもんか。

 ぼくはクラシックに詳しくないので、世評を信じてアルバン・ベルク・カルテットを買った。なるほど引き締まった演奏で、文句はない。ただ何となくぴりぴりし過ぎているかなという感じもしないではないが、クラシックに慣れていないぼくの感覚なのだろう。

 第14番の明るく晴れやかな出だしを聴くと、「あっ、モーツァルト」というふうに耳が自然に向く。まだ朝の冷気が残る部屋に、澄み切った弦の響きが鳴り渡って快い。3楽章の美メロがゆっくり流れながら歌っていく所は、もっと気持ちがいい。

 15番はやや暗めで地味だが、これももちろん悪くない。ただ、CDの後半に入れてある曲は、前半に比べてあまり聴き覚えがないことが多い。だから時々、後半の曲だけ聴くこともある。今日は15番を丁寧に聴いてみた。

 聴くときに、ちくま学芸文庫の井上太郎「モーツァルトのいる部屋」を読みながら聴くと楽しい。この方は、鑑賞者が昂じて、理工系なのに作曲理論まで学ばれたという方で、所々楽譜を交えて解説されるのが分かりやすく、大変面白い。

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by pororompa | 2014-12-14 10:47 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 357】JOHN LEWIS / GRAND ENCOUNTER semスキン用のアイコン02

  

2014年 11月 30日

e0006692_14503648.jpg 雨が降っている。晩秋の雨は物寂しい。昨日若い人のお通夜に行ったせいかもしれない。若い人のお通夜は何とも気の毒でいたたまれない。

 チャカチャカしたものは聴きたくないので、「ジョン・ルイス・ピアノ」を聴いた。LPから起こしたものだったので、その次にこの「グランド・エンカウンター」が入っていた。

 これは一般にジョン・ルイスの名前で通っているが、正確に言うと特にリーダーは書いていない。アメリカの東西海岸の音楽家の「出会い」という趣向になっている。まあ仕掛け人はルイスだろうとは容易に想像できる。有名な「2 Degrees East - 3 Degrees West」は、この時ルイスが提供した曲だったようだ。全体に抑制されたサウンドもルイスの好みを反映したものだろう。

 東側のもう一人は、ベースのパーシー・ヒースで、西側のジム・ホールも、ドラムのチコ・ハミルトンも、それに応えた演奏のできる人だ。レスター・ヤング風に吹くビル・パーキンスという人の、モターッと引きずるようなテナーはぼくはあまり気に入らなかったが、少なくとも全体の雰囲気を壊しはしない。

 名盤が名盤と呼ばれるには、アルバムのコンセプトというか、統一感は大事だと思うのだが、そういう点でこの盤は見事だ。サックスの出てこない「言い出しかねて」と「スカイラーク」をAB両面の中間に挟み込んだ構成もいい。心の安らぎを得られた。

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by pororompa | 2014-11-30 15:16 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 356】NEIL YOUNG / UNPLUGGED semスキン用のアイコン02

  

2014年 11月 09日

e0006692_14492418.jpg 年末調整の申告を書きながらこれを聴いた。秋だからジャズでも聴こうという気にはなるが、ギターや歌の実演の予定があったので、参考にと思ってこれにした。

 このところ年に一度ぐらい人前で実演する機会があるのだが、頭で思い描いているようにはなかなかならず、老いと衰えを実感する。今回ドラムもベースも入るのだが、あまりそういうバンド経験はないので若干不安ではある。しかし職場の仲間と音を合わせるのはなかなかに楽しい。

 このニール・ヤングのライブ盤は、ひところはやった「アンプラグド」からのものである。電気が無ければ始まらないロックの諸君に、非電気でやらせるこの企画は、元々非電気音楽を好むぼくには興味があった。

 と言っても、ニールは両面併せ持つ人だからそんなのは珍しくもない。いつものように、何人かのサポートを得て、ちょっとラフな感じで淡々と弾き語っている。「ライク・ア・ハリケーン」を足踏みオルガンみたいなのでやっているのがちょっと面白い趣向だ。ライブではあまり取り上げない曲もやっていて、このアルバムで初めて聴いた曲もあった。

 味のあるギターもハーモニカも、技術的にはそう難しくなく、それっぽく弾くこともできるが、この声は真似できない。この声を悪く言う人もいるが、ぼくは大好きだ。やはりこの種のジャンルは、歌が主役だ。改めてそのことを感じる。

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by pororompa | 2014-11-09 15:15 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 355】KEN PEPLOWSKI / MAYBE SEPTEMBER semスキン用のアイコン02

  

2014年 09月 13日

e0006692_1434552.jpg CDプレーヤーを買った。DENONのDCD-755REという機種で、2万円台だったから、今までのオーディオ用CDプレーヤーで一番安い。まあ、音には期待していないし、素直に読み込んで鳴ってくれればいい。それにMP3が聴けるという新しい楽しみがあるところはやはり時代だ。買った楽器や機材のレポートは比較的読まれているので、このDCD-755REの感想も、もう少し使ってみてからいずれ書くことにしよう。

 急に涼しくなって、「大路の春を疑わず」じゃなく「大地の秋を疑わず」てな感じの今日である。機種も替わっていろいろ聴きたい気分だ。これはまだ未開封の盤だったもの。通信で流し見していて目にとまった中古盤で、あまり期待はしていなかった。ネットにあまりレビューもなく、ジャケットもスーパーで売っていそうな安っぽいデザインだが、ケン・ペプロウスキーのワン・ホーン・カルテットだし、ピアノにテッド・ローゼンタールの名があるので、いけるかもと思って買った。

 1曲目の、クラリネットで密やかに始まる「All Alone by the Telephone」が素晴らしい。アーヴィング・バーリンのスタンダードらしいが、ぼくは知らなかった。とにかくクラにぴったりの曲調で、もし吹けるならすぐにでも吹いてみたいと思えるような味わい深い曲だった。この1曲目だけでも買ってよかった。

 この1曲目以上に気に入る曲は残念ながらなかったが、全曲ほぼ期待以上のできで、思わぬ当たりだった。全体にバラードが多く、サックスも吹くが、全11曲の内7曲がクラリネットで、たっぷりクラリネットを聴くことができる。面白いことに、速いテンポでモダンなフレーズを吹きまくる異色の③が、意外にも本人の作曲だった。このペプロウスキー、復古的なスウィングのスタイルで演奏しながらも、あまり古くさい香りがしないと感じていたけど、こういうモダンな資質も併せ持っているからかも知れない。そう言えば、「ブルー・モンク」をやっていた盤もあったな。

 ビーチ・ボーイズの曲やビートルズ・ナンバーも演奏しているが、ぼくはあんまりそっちの方に詳しくないので、特に感銘は受けなかった。でも、違和感はなかった。録音を見ると、2012年とあるのでジャズとしては「最新盤」なのだった。マンネリに陥らないためにジャズメンもいろいろとレパートリー開拓に努めているのだろう。
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by pororompa | 2014-09-13 15:23 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 354】JONI MITCHELL / BLUE semスキン用のアイコン02

  

2014年 09月 06日

e0006692_2259070.jpg 「ブルー」はやっぱり名盤だ。聴く気がなくても惹き付けられる。そういう力がある。

 そうだ、今日はジョニを聴く気などなかったんだ。ジャズを棚から無作為に引っ張り出して聴いていたんだった。暑いとは言ってもさすがに9月だ。この2,3度の違いがジャズを聴こうという気にさせる。

 でも何だかオーディオの調子が悪い。高音の強い音で歪むような気がする。アンプか入り口か。とりあえず入り口をCDからMDに変えてみようと思って、チェックにかけたのがMDの「ブルー」だった。イントロのダルシマを掻き鳴らす音が、何とも言えない空気感で漂ってくる。あ、これってやっぱり名盤だったんだ。

 それっきりずっと鳴らし続けている。とりあえずCDプレイヤーが不調のようだということは分かった。それはともかく、この「ブルー」はいいな。CDの方もかけてみる。そう言えば、箱物も買ったのでダブっている。そっちの方もかけてみた。音の違いはよく分からなかったけど、この作品が充実していることは、改めて深く納得した。

 ミュージシャンズ・ミュージシャンとも言えるジョニ、後の方はだんだんととっつきにくくなるし、メロディの方も独特というか、ちょっと渋すぎるけれど、初期は彼女もフォーク少女だった。この作品はもう孤高の時代に片足突っ込んでいるけれど、瑞々しくて甘美な面をいっぱい残していた。その時代の最高の記録の一つがこれだね。粒選りだ。

 そう言えば、元同僚で音楽友達のM先生の年賀状に、「今『ブルー』を聴いています」ってあったなあ。ほんといい曲ばかりだ、これ。

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by pororompa | 2014-09-06 23:25 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 353】JIMMY GIUFFRE / WESTERN SUITE semスキン用のアイコン02

  

2014年 08月 28日

e0006692_18523460.jpg 無作為に棚から選んだのでなければ、あえて聴くようなことはあまりないような作品だが、今日の気分には合っていた。

 少し前にアトランティックのCDが廉価でたくさん出たときに買ったものだ。ジミー・ジュフリーのクラリネットと、ジム・ホールのギター、ボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンという、変則的なトリオ。「ジミー・ジュフリー・スリー」と名乗って、映画「真夏の夜のジャズ」に出ていたのを見たことがある。だが、ここではあの時の曲「トレイン・アンド・リバー」はやっていない。「ウエスタン組曲」と、「トプシー」「ブルー・モンク」の3曲だけである。

 「思索するミュージシャン」と言われるジュフリーだが、頭でっかちな音楽ではない。「フォーク・ジャズ」とも呼ばれているが、それほど素朴というのでもない。一聴とぼけた味わいのサウンドだが、よく聴くと、一ひねりも二ひねりもあって、決して軽くはない。「人懐っこいけれど、それ以上は入っていけない友人」のような音楽だ。

 しかしこの人の、「ドラムにリズムを刻んでもらわなくてもスウィングできる」という考え方は、共感できる部分もある。ぼくは元々ドラムという楽器の「自己顕示過剰」というか「存在感過剰」なところがあんまり好きではなくて、特にジャズを聴く前はモダン・フォークなんかを聴いていたので、ウッド・ベースに生ギターという絡みの密やかさを、無遠慮な打楽器が壊すような、そんな感じでドラムをとらえていたこともあった。だから何となく共感を感じる面もあるわけだ。 

 このアルバムは買ったきりあまり聴かずに放っていたけど、今回、LPで言えばB面にあたる「トプシー」「ブルー・モンク」の2曲が、なかなかに味わい深いことに気付いた。夏の終わりの、ちょっとだけ涼しくなってきた頃の、今日のような曇り空にいい。日本の真夏は、夜でも昼でもジャズには合わないとぼくは思うけれど、これは「夏でも聴けるジャズ」だ。

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by pororompa | 2014-08-28 19:37 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)