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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 220】 BILL EVANS TRIO / TIME REMEMBERED semスキン用のアイコン02

  

2009年 03月 08日

e0006692_1439402.jpg 今日は一転して曇り空だ。気分的に重たい。とかなんとか言ってないで、年度末だろ、早う仕事せんかい。こんな時はエバンス様かな。ラファロとかビレッジ・バンガードとかばかり言ってんじゃないよ、リバーサイドのエバンスは全部素晴らしい。とりわけ「シェリーズ・マンホール」のライブは絶品さ。と言うわけで最初は「アット・シェリーズ・マンホール」を聴く。

e0006692_14511698.jpg まずは何と言っても冒頭の3曲。「イズント・イット・ロマンティック」。浪漫的ならずや。その通りです。そして「ザ・ボーイ・ネクスト・ドア」、「ワンダー・ホワイ」。如何なる少年が居るのか、ワケも分かりません、どんな歌なのか知りもしませんが、とにかくそんなことはどうでもいい。この音。音が全てを語ってくれる。この流れが呆然とするほど気持ちいい。美しい。普通の感性を持っている人ならすぐに引き込まれる。天才とはこれだという演奏です。唖然として聴き入りました。

 思わず文体も敬体になってしまったが、改めて「格の違い」を見せつけられる演奏だ。4曲目の「スウェディッシュ・ペストリー」が、ちょっと流れを壊すような曲調なのが惜しいが、まあそれも聴く側の好みの押しつけで、これもあってエバンス・トリオなのではある。後半も佳曲名演が続く。

 続けて、この「アット・シェリーズ・マンホール」の残りテイクを収めた「Time Remembered」を聴く。頭5曲は「シェリーズ・マンホール」と無関係のソロの演奏が入っているが、今日はそれはとばして、ライブの続きから聴こう。もともとこのCD、同じタイトル、同じ図柄でLPで出た時から持っていたが、ソロは入っておらず純粋に「シェリーズ・マンホール」の残りテイク集だった。そして曲順もまるで違っていた。今日はプログラム再生でLPの曲順で聴いてみる。「フー・ケアーズ」で始まるこの流れの方がいい。

 それにしてもオーリン・キープニュースは、どんな基準で曲を選んだのだろうか。残り物というのに、まるで遜色なく素晴らしい。最初からビレッジ・バンガードみたいに2枚に仕立てりゃあよかったのに。この時代がビル・エバンスの絶頂期だったんだな。この2枚を、できれば当日の流れで、1枚にぎりぎりに詰め込んだのを作って聴いてみたいと思った。

 改めて思うのは、エバンスはアドリブ・ソロが凄い。即興で泉のように溢れ出てくる美しい音の流れ。圧倒的だ。そこが巷に溢れる「エバンス派」ピアノと決定的に違う所だ。ジャズは即興の音楽だ。この前マイルスの「ラウンド・ミッドナイト」聴いて驚いた。1曲目のタイトル曲、天下のマイルスが、さあどんなソロで来るかと身構えていたら、ご本人はテーマだけ。なんとコルトレーンがソロを取って終わり。そんな格好ばかりの「虚人」ではない、即興演奏で感動させる真の「巨人」の音楽がここにはある。百年後の人だって、このライブ盤や「ワルツ・フォー・デビー」を聴いて感動していることだろう。
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by pororompa | 2009-03-08 12:50 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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