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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 212】 JAN LUNDGREN / LONELY ONE semスキン用のアイコン02

  

2009年 02月 07日

e0006692_223521.jpg 現在日本でがんばっているジャズのマイナー・レーベルと言えば、澤野、ヴィーナス、そしてマシュマロということになるだろうか。意図したわけではないが、今日届いた3枚のCDはその3つのレーベルが1枚ずつだった。それぞれが強い個性を放ちながらも、メジャーでは作れないような作品を生み出したり紹介したりしてくれている。ブルーノートやリバーサイドも元々は「マイナー・レーベル」であったわけだし、ジャズはマイナー・レーベルとともに発展してきた歴史がある。ジャズはさして儲かるわけではないから、マイナー・レーベルを興すような者は、それぞれが強烈なこだわりを持ったジャズの熱烈な愛好者である。そんな主宰者のジャズへの愛と個性が溢れているのがマイナー・レーベルだ。

 今回、初めてマシュマロ・レコードの作品を買ってみた。澤野やヴィーナスに比べてやや規模は小さいのかもしれないが、30年の歴史を持つという。買ったのは、ヤン・ラングレンというスウェーデンのピアニストを中心にしたピアノ・トリオである。類似のものが3枚出ていてどれから買うか迷ったが、作られた順番に買ってみようと思ってまずこれを頼んだ。

 ジャケットは演奏者に関係のない美女である。中を見ると、演奏しているヤンはなかなかの二枚目で、こちらを表にした方がよいのではないかと思うが、やはりこうしたジャケットの方が売れるのだろうかとも思った。ただし、あるサイトに主宰者の上不三雄氏自身が書き込まれていたのを見ると、主宰者はヴィーナスの下品なジャケットには批判的な考えをはっきりお持ちのようで、なかなかに硬派な方のようである。多分「日本のマイナー・レーベル」で一緒に括るなというぐらいの気持ちを持っておられるであろう。

 あらためてジャケットを見ると、「演奏者に関係のない美女」と言っても、下品な感じは全くなく、むしろ気品があり、よい感じのジャケットである。ぼくの好きなリバーサイドにも、ビル・エバンスの「ムーンビームス」という嫌いなジャケットがあるが、昔から作る側も内容のよさと商売とを両立させるために苦労しているのだろう。このジャケットは「ムーンビームス」なんかよりずっといい。

 さて、肝心の音楽であるが、やや渋めで、ほどよい甘さを持った、上質なピアノトリオが流れてきた。軽快なナンバーと、しっとりしたバラードのバランスもよい。メロディーはよく歌い、哀調を感じさせながらも軽快にスウィングする。音はちょっとドライなような、ざらざらとした響きを感じるが、繰り返し聴いても聴き疲れしない。ベースもドラムも彼地の一流所が務めている。何度も聴きそうなアルバムである。2曲目の表題曲はどこかで聴いたと思ったら、同じスウェーデンのリサ・エクダールのアルバムで聴いたばかりだった。

 ライナーも製作者の上不氏自身が丁寧に書いている。こういうところもマイナー・レーベルのあり方としては好ましいと思う。読んでいて驚いたのは、ラングレンは非常に優れたテニス・プレーヤーで、あのエドベリに負けたのでジャズ・ピアニストに専念した、とあったことである。天は二物も三物も与えているわけだ。

 音楽以外の書き込みが多くなったが、これは期待通りのアルバムだった。残りの2枚も買いだな。
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by pororompa | 2009-02-07 23:37 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(1)

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Commented at 2009-02-08 12:03 x
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