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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 207】 MAL WALDRON / LEFT ALONE semスキン用のアイコン02

  

2009年 01月 12日

e0006692_22294811.jpg マル・ウォルドロンという人はよう分からん人である。このアルバムもずいぶん聴いた気にはなっていたが、よく分かっていなかったと今日思った。

 まず、タイトル曲の「レフト・アローン」とそれ以外の曲がかなり雰囲気が違う。ジャッキー・マクリーンが吹いているのはタイトル曲だけで、後はピアノ・トリオのアルバムだ。流行歌のような「レフト・アローン」が強烈で、後はオマケのようにもある。今で言うマキシ・シングルのような感じだ。

 その「レフト・アローン」、やっぱりいい。いいものはいい。誰にも分かる通俗性を持っているが、それでいてやはりジャズでしか出せないような、濃厚な旨味を滴らせている。役者もぴったりはまっている。名曲であり名演だ。

 元々このアルバムはビリー・ホリデイの追悼盤として作られたものだ。この「レフト・アローン」という曲もビリー自身の作詞した歌詞があるという。そして作曲は晩年のビリーの伴奏者だったマル自身だ。マクリーンのアルトはビリーの代役だったわけだ。ところがこれが代役どころか、はまりすぎるほど主役である。

 いっそこのムードでマクリーンが全編吹いても面白かったと思うが、2曲目からトリオによるマル・ワールドが展開する。この2曲目の「キャット・ウォーク」という曲がまたいい。テンポは中くらいに上がるものの、マイナー・キーのままである。そして3曲目がスタンダードのバラード「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」。またしてもマイナー・キーで、かなり遅いテンポだ。浅川マキが歌ったらいい感じだろうな。重く、暗く、沈み込む。ずぶずぶだ。

 B面が一変してアップ・テンポのオリジナルに、ロリンズの「エアジン」。このねちねちしたくどいようなフレーズも確かにマルだよな。苦手なマルのソロ・アルバム「オール・アローン」を思い出す。最後は英語のインタビューときた。

 B面入れたら星半分落ちるけど、こういう大名盤というのは、A面の圧倒的な存在感だけで平伏。ずぶずぶに五つ星。恐れ入りました。
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by pororompa | 2009-01-12 23:10 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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