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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 201】 JOHN COLTRANE / BALLADS semスキン用のアイコン02

  

2008年 12月 14日

e0006692_2134179.jpg このアルバムが「コルトレーンの最高傑作」と言ったら怒りそうな硬派のジャズ・ファンでも、このアルバムが嫌いという人はあんまりいないんじゃないだろうか。ようやく生まれた束の間の休息に、この永遠の傑作を聴いた。つややかなサックスの音が小春日和の窓辺に流れる。

 嵐のようなインプロビゼーションでジャズ人生を駆け抜けたコルトレーン。「戦士の休息」みたいなこのアルバムだが、これで受けようとか、一儲けしようとかいうあざとさは感じられない。プロデューサのボブ・シールにはそういう魂胆はあったかもしれないが、そしてマウスピースの不調とかいろいろ説はあるが、できあがったものは気品に溢れた最高のバラード・アルバムである。

 1曲目の「セイ・イット」の最初の吹き出しから聴く人の心をとらえてしまう。その点ではビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」に似ている。そしてその感動が最後まで裏切られない。だから、再編集盤ではイメージの異なる1曲を入れてはいけなかった。作った側もそのことを気にして、始まるまで10秒ぐらい間を入れているが、やはりこれは要らんだろう。

 CDプレーヤーが発売された頃、ぼくは、ある機能が採用されないものか思っていた。それは、ある曲だけ再生しない「オミット・ボタン」ともいうべき機能である。聴きたい曲だけを聴くプログラム機能というのはあるが、一つや二つだけ聴きたくないという時は面倒くさい。それから「SIDE A(B)ボタン」というのも考えた。LPのA面やB面に当たる部分だけ聴かせる。

 話が横にそれた。カルテットの品のよいバラードは続く。3曲目の「Too Young to Go Steady」も大好きな曲だ。エルビン・ジョーンズってなんてうまいんだろう。このアルバムを聴くたびに思う。

 若い頃、妻がこんな話をしていたのを思い出した。友達と住んでいた時、友達の弟が泊まりに来た。寝る時に小さくこの「バラード」をかけていたら、「うるさくて寝れない」と言われたことがあったという。「これがうるさくて寝れないという人もいるんだ」とその時は思ったが、今思うと、それが普通の感覚なのかもしれない。エルビンのサパタパタパというブラシの音やコルトレーンの高めの音が鳴っては、寝るどころではないというのが普通なのだろう。ただ、ぼくは、そういう人とは仲良くなれても一緒には住めないだろうと思う。

 2回ぐらい繰り返して聴いたら、日が傾いてきた。冬至っていつだっけ。「教師の休息」は終わった。来週も忙しかろうなあ。
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by pororompa | 2008-12-14 16:56 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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