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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 198】 BILL EVANS / YOU MUST BELIEVE IN SPRING semスキン用のアイコン02

  

2008年 11月 23日

e0006692_1753764.jpg 陰鬱な天気だ。頭がしびれる。原因は分からないが、左側頭部がしびれるのはぼくの持病だ。花粉症の季節などに酷い。県立病院で昔診てもらったが原因はよく分からなかった。よくあることなので気にしていないが、体調のバロメーターではある。

 死んだ兄の子どもがお世話になっている施設の「収穫感謝祭」に出席して、昼過ぎに戻り家でうとうととしていると、電話が鳴った。教育集会の事務局の仲間からだった。今日は午前中会場の下見になっていた。午後もがんばってそのまま打ち合わせをしていたのだという。80kmも離れた遠い町から来た人もいるのに、事務局長は何をしているのだということになったのだろう。進み具合を心配していくれている様子が伝わってきた。鬱々とした気分と眠気で一瞬不愉快になったが、冷静に考えてみると当然というか、むしろありがたい指摘だった。

 思えば昨夜は夜更かしをしていた。CDプレーヤーが突然動かなくなったからである。それは元々捨てるはずのジャンクまがいの古い機種を、ぼくが修理して使っていたものだ。DENONのDCD-1610というその機種は、予想通りぼくが付けたベルトが切れていた。修理できないでもなかったのだろうけれど、大事なCDを挟み込んでいて出し方が分からなくなり、結局壊してしまった。ぼくは機械へのフェティシズムみたいなものはないはずだが、十数年間毎日使っていたものが、突然燃えないゴミの袋の中で無惨な姿を晒しているのは、何だか妙に悲しかった。

 だがそれはいい。遠からず壊れるはずの物だったのだ。でもそれからがいけなかった。まだ「新品」の域を出ていないような「CEC CD-3300」という新しい方のプレーヤーを繋いだら、片チャンネルからの音が濁っている。いろいろ繋ぎ替えて試してみると、CDプレーヤーに問題があるようだ。これではオークションに出すこともできない。このプレーヤーは、トレイが何度も出てくるし、いろいろと問題が多かった。たまたま酷いものをつかんだのかも知れないが、これから買おうという人には、ぼくはこれをあまり薦める気にはなれない。

 一気に2つのCDプレーヤーが壊れて、真夜中にぼくは途方に暮れた。音楽を聴くのはぼくの一番の趣味だ。しばらく駆動させれば戻るのだろうか。ぼくの頭がしびれているのはそのためではないだろうけど、憂鬱の引き金を引いたような出来事だった。

 今、半分はテストのように、半分は癒しのように、ビル・エバンスのこの陰鬱なアルバムが鳴っている。このアルバムは高く評価されており、中にはこれをエバンスの最高傑作という人までいるが、ぼくにはそこまでとは思えない。晩年の作品の中では確かによくできているけれど、リバーサイド時代のような人間的な、親しみのこもった「歌」が聞こえない。ピアノの音はピラピラと軽く、メロディ・ラインは冷たく孤独だ。エディ・ゴメスの音やフレーズにもなじめない。

 けれども、エバンスはエバンス。別格というのか。疲れた脳味噌にじわじわと入り込んできた。やはり今日のような日には合っていた。思えば、エバンスは、若い頃もぼくの抑鬱剤だった。
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by pororompa | 2008-11-23 17:02 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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