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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 187】 RED GARLAND / RED GARLAND'S PIANO semスキン用のアイコン02

  

2008年 09月 10日

e0006692_19412538.jpg 可も無く不可も無いアルバムと思っていたが、そんな言い方はこのアルバムには失礼だった。蒸し暑かった週の中日、夕方に帰り着いてアンプに灯を入れ、まず聴いたのはストリングス入りのエバンス。それがよかったので、その次にモーツァルトのピアノ協奏曲をかけたが、もう一つ合わず、何か静かめにスウィングするものをと思って取り出したのがこれだった。

 プレイにどことなく控え目な印象のある人だ。元プロ・ボクサーだという話だが、戦闘的なプレイは聴かれない。主役を張ってもどこか脇役っぽい感じで、淡々としている。しかし地味というのともちがうし、味気ない感じもしない。俗っぽいくらいに軽快に音が転がる。それでも裏にはけっこうエモーショナルなものを秘めていて、ぎりぎりの所で安っぽさを感じさせない人だ。

 パソコンを付けるのをやめて、しばらく聴いていた。気持ちが落ち着いてきたので、熱いコーヒーを淹れて最後まで聴いた。秋である。昼間は確かに夏が残っていたが、こうして帰り着いた部屋の、ソファーのある窓辺は確かにもう秋である。何もしない秋というのもいいだろうなと思った。何もしない夏はもういい。

 全体に落ち着いたテンポで、破綻のないアドリブ・ソロが綴られていく。たまに入る名手ポール・チェンバースの音程が外れたようなアルコは気色悪いが、ピチカートのウォーキングは心地よい。ドラムのアート・テイラーはたくさん聴いているのにどんなドラムかいまだによく分からないが、その安定感と中庸さがこの場によく似合う。

 ふと見たら、これも「RUDY VAN GELDER REMASTERS」と書いてある。RDV盤の好印象もここまで来ると確信に近くなる。集中的に買ってみようか思う。

 不可が無いことが即ち可。今日この盤が気に入った。
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by pororompa | 2008-09-10 20:55 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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