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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 180】 JIM HALL / LIVE! semスキン用のアイコン02

  

2008年 07月 13日

e0006692_22594783.jpg この週末をこのアルバムで締めくくろう。待てよ、もう一本ビールでも飲むかな。どれ。

 本格的な夏がやって来た。一番暑い午後2時頃、庭の木に吊してある温度計を見ると、34度であった。暑いは暑いが、どうにも我慢できぬというほどでもない。一つは今年買った庭用の大きな日傘がずいぶん具合がいいからだ。

 それでもさすがに座っているだけでじわっと暑くなっている。ところが庭の雑草の中で、何という種類か知らないが前から気になっている種類の草が目に付いた。頑丈でしぶとそうな草なんだが、じわじわ広がっている。これを急に抜きたくなって、シャベルで庭を掘った。休んでいると耐え難いのに、働いていると耐えられるってことはないか。不思議に作業が楽しかった。

 ぼくは相当な怠け者に分類されるのではないかと自分でも思っているが、そんなぼくでも、土を掘ったりメダカの水を換えたりした日の方が、一日の精神的な満足度が高いことに中年になってから気が付いた。その間にも、教育関係集会のチラシを百何十枚も印刷したり、気になっていた散髪に言ったり、学級だよりを書いたり、庭で焼肉をしたりした。昨日も、大江健三郎を聴きに行ったり、教員仲間と飲んだりと、いろいろ充実感のあった週末だった。

 例の如くモコモコとした音色で、ジムのギターが鳴り出した。1曲目「エンジェル・アイズ」、ボサノバ的な8ビートの刻みに乗って疾走する。「ドララソラ」というフレーズを重ねながらソロを構築していくジム・ホール。ぼくの脳裏には、蝉の声と麻雀牌の音とが響き、夏の朝のアパートのたばこの煙が臭う。

 このアルバムもあれだ。何かの記憶と絡み合っているってやつだ。徹夜明けのアパートの部屋は、遠い学生時代、行きつけのジャズ喫茶の常連だった、「ガルさん」とみんなが呼んでいた男の部屋だった。ガルさんは、クラシック・ギターを弾く青年だったので、彼のコレクションはギターのアルバムが多かった。ぼくは多分徹夜麻雀に疲れ果ててごろりと横になったのだろう。もの凄い蝉時雨。目が覚めるとまだやっている馬鹿者共の麻雀。そしてこのジムのギターの音。

 ぼくはこのアルバムは持っていてそれなりに愛聴していたけれど、なぜかその時の光景がこの音とともに思い浮かぶ。そのガルさんも交通事故で命を落としたと風の噂で聞いた。

 2曲目は「ラウンド・ミッドナイト」、3曲目はパーカー・ナンバー、4曲目は「今宵の君は」で、最後が「アイ・ヒア・ア・ラプソディ」。いい曲ばかりのアルバムだ。面子は、ドン・トンプソンにテリー・クラーク。ぼくはこのトリオのライブを聴いたことがある。愛知文化講堂の広い会場は、どこかこの音楽には不似合いな感じがした。やはりこれは、暗くて狭い穴蔵みたいな所で聴くといい音楽ではないか。音源はベースのドン・トンプソンがテープ・レコーダーで私的に録音していたものだと言う。一般的ないい音というのとは違うかも知れないが、何か妙に生々しい音である。

 ぼくは夏はジャズを聴く季節ではないと思っている。でもこのアルバムなんかは夏向きと言えなくもないかなという気がした。気が付くと、ビールがぬるくなっている。寝るか。
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by pororompa | 2008-07-13 23:45 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(2)

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Commented at 2008-07-18 19:52 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pororompa at 2008-07-20 22:03
「高岡小学校元3年生」さん、コメントありがとう。「非公開」にされていたので、しばらく気が付きませんでした。
 君は、教えもしないのに「運指表」だけを見てバリバリとリコーダーを吹いていた、あの「天才少年」では? もう高校生になったんだよね。
 こうやって来て書き込んでくれるとうれしいです。また来てください。そして今度は「公開」で書いてね。