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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 176】 SARA GAZAREK / YOURS semスキン用のアイコン02

  

2008年 06月 22日

e0006692_14165527.jpg もう1枚のサラ・ガザレクについても書いておこう。最初はリサよりもこっちの方がいいと感じた。アメリカの若手。バックはピアノ・トリオで、声はいたって普通というか、白人の女性ジャズ・ボーカリストですって感じ。二十代だけあって声は若々しい。「第1回エラ・フィッツジェルド賞」を受賞したらしいが、エラには遠く及ばないものの歌唱力はまあまあかな。ノラ・ジョーンズの線を狙ってるのは明らかだが、もう少しジャズを感じさせる。

 ただ、このアルバムも曲の並びがよくない。比較的平凡な印象の「My Shining Hour」で始まって、いきなり伴奏のピアニストのオリジナルが2曲並ぶが、これがパッとしない曲。4曲目の「Ev’ry Time We Say Goodbye」はいいのだが、次の「Cheek To Cheek」はアレンジがよくない。

 ここで終われば並みの盤だけど、後半が急に面白くなる。本人作の6曲目はゆったりとした8ビート。ノラ・ジョーンズを感じさせるナンバーで、これが意外にいい。このレベルでたくさん書けるなら、今後はジャズにこだわらず、この路線でいったらいいじゃないのと思ったりした。

 そして、7曲目と8曲目がハイライト。ポール・マッカートニーの「ブラックバード」のジャズ風解釈が新鮮だ。スタンダードの「バイバイ・ブラックバード」とメドレーにした構成も面白い。その後、ジョニ・ミッチェルの「サークル・ゲーム」が続く。プロデューサの勧めで歌ったらしいが、こういうフォーク&ロック世代の言わば「新しいスタンダード」を、アコースティックなジャズ風味で料理するというのは、もっともっと今の世代のジャズ・シンガーがやっていいと思う。

 その後、「All or Nothing At All」、「Too Young To Go Steady」と、コルトレーンの「バラード」に入っている曲が2曲続くが、どちらもよい。そう言えば「Ev’ry Time We Say Goodbye」もコルトレーンの得意曲だったし、何かあるのかな。

 前半と後半では印象ががらりと変わるこのアルバム、日本盤に追加されているボーナス・トラックの「ベンのテーマ」が聴いてみたくなった。
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by pororompa | 2008-06-22 14:51 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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