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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 162】 MILT JACKSON / THE BIRTH OF THE MJQ semスキン用のアイコン02

  

2008年 04月 12日

e0006692_1763986.jpg 年度初めの忙しさの中で、何度もこのアルバムを聴いた。疲れを取るような音楽ではないが、新しい仕事が始まる高揚感に合っていたのだろう。

 MJQ誕生までを丁寧に追った好編集盤。イギリスのAVIDという所から出ている。古い時代の音源は、オリジナル・アルバムとしての形がないわけだし、もう歴史的な共有財産に近くなっているから、今買い求めるなら編集者のセンスと音質しだいということになる。この盤は録音日順の編集で、メンバーや録音日などの詳しいデータを付けており、安いけれどしっかりした編集だ。音も悪くない。一部原盤のコンディションが悪かったのか音が揺れるのもあるが、十分鑑賞に堪える。

 内容は、ミルト・ジャクソン・カルテット名義のサヴォイ録音を中心に、ブルー・ノートでのモンクとのセッションや「Milt Jackson」の前半部分、そしてプレスティッジに初めて「Modern Jazz Quartet」を名乗って録音した最後の4曲、という構成である。レーベルをまたいで、75分詰め込めるだけ詰め込んであり、「Birth of the Modern Jazz Quartet」のタイトル通り、1枚でMJQ誕生までのミルトの歩みを概観できる。

 サヴォイ録音は、後にサヴォイがプレスティッジでのMJQ誕生に便乗し、「Modern Jazz Quartet」というタイトルでLPにまとめて発売したものだが、それも間違いとはいえないほど、もうMJQになっている。「朝日のようにさわやかに」など、後の録音に比べても遜色ないほど素晴らしい。その後のプレスティッジで初めてMJQを名乗った4曲は、新しさを気取ったのかちょっと硬い感じがする。この後の「Django」も、MJQの中ではぼくはあまり好きでない。ケニー・クラークが抜けたくなったのも分かる気がする。

 そうは言ってもこのミルト・ジャクソン、自身のリーダー作に今一つ名作と言えるものがない。やはり、しっかりしたフレームの中でこそ輝く人だったのだろうか。
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by pororompa | 2008-04-12 17:45 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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