【音盤的日々 160】 JOHN COATES, JR. / ALONE AND LIVE AT THE DEER HEAD
2008年 03月 20日
そんな「非音盤的日々」の狭間にできた茶飲み時間には、何がふさわしいだろうか。このソロ・ピアノは意外なほどぴったり合っていた。
あんまり名前を聞かない人だが、ぼくもこれ1枚しか持っていない。ネットで検索してもあんまり出てこない。キース・ジャレットの師匠筋にあたる人だということは知っていた。アメリカの田舎のピアノ弾きだそうな。1曲目がいい。軽やかな8ビートのピアノが流れ出す。ジャズという感じではないが、即興音楽であることは確かだ。8ビートなアコースティック・ジャズは、ぼくが進んでほしいと思っていたジャズの方向だ。
本人はジャズなんてどうでもいいのか、いろいろなスタイルで自在に弾き続ける。今なら環境音楽に近い演奏もある。そう、ライナーで小川隆夫氏も書いているが、ジョージ・ウィンストンを感じさせる曲もある。ぼくがこれを買った頃はジョージ・ウィンストンは知らなかったが、ウィンストンを聴き慣れた耳でこれを聴いてみると、今までより面白く感じた。
それにしてもキースがこの人のスタイルを模倣したのは明らかだ。模倣をとやかく言うのではないが、キースよりもずっと嫌みのない、すがすがしいピアノだ。朝から晩まで働く日々の休息に最適だった。
by pororompa | 2008-03-20 20:10 | 音盤的日々 | Comments(2)
なんとなく寄った下北沢の中古レコード店で手に取った
「The Jazz Piano of John Coates,Jr. 」の
「Deep Strings」にはまりました。
どの様な音符になるのだろうかと考えてしまう
妙なリズムと旋律で
ジャズと言うよりも
東洋的な肌の感覚を覚えました。
あまり世間に登場しない人々の話題に会えて
うれしいです。
sin_21@bd.wakwak.com
この人はジャズとかあまりこだわっていないのでしょうね。ジャズというジャンルが即興音楽を一手に引き受けているような感じがしますが、考えてみると世界の民俗音楽は即興が普通ですもんね。