【音盤的日々 157】 ART PEPPER / WINTER MOON
2008年 02月 23日
風邪をひいて寝込んだために、仕事も滞り、学級にも目が行き届かなくて、つらい日が続いた。ようやく体調も戻り、穏やかな休日を迎えている。朝からどんよりとしていたのでこのアルバム・タイトルを連想した。今は薄日が差してきている。風も激しい。春の嵐だ。今日あたりから花粉も本格的になるのかもしれない。
このアルバムはウィズ・ストリングスの名盤と言えるのではないかと思う。ストリングス物によくあるような甘さはあまり無い。むしろ淋しさに満ちたアルバムだ。「ウィンター・ムーン」というタイトルはよく付けたものだ。アルバムの雰囲気にぴったり合っている。特に1曲目の「Our Song」が、出だしから「こういうアルバムだ」と宣言するように鳴り響く。
ずっと前、正月休みに、このアルバムをヘッドフォンで聴きながら近所を歩き回ったことがあった。風景が違って見えた。アルバム全体が一つの雰囲気を色濃く持っているアルバムがあるが、これなんかがそうだ。これでなくてはいけないという雰囲気を持ったアルバムは、手放せない。
甘さが少ないのは、編曲がジャズメンだからではないかと思う。ペッパーも、復帰直後は首をひねるような演奏もあったが、ここでは快調だ。
気分や体調が落ちている時には、陰りのある音楽を聴いた方が、気分がよくなる。今日のような日にこのアルバムは合っていた。
by pororompa | 2008-02-23 10:44 | 音盤的日々 | Comments(2)
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