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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 154】 THE WEAVERS / THE WEAVERS AT CARNEGIE HALL [PLUS] semスキン用のアイコン02

  

2008年 01月 20日

e0006692_1646388.jpg ピート・シーガーの話が出たのでこのアルバムを思い出して聴いた。ピートも在籍したザ・ウィーヴァーズは「フォーク・グループ」の元祖みたいな存在である。歴史上に悪名高いマッカーシーの「赤狩り」に狙われて、1952年に解散を余儀なくされたが、ほとぼりがさめかかった1955年のクリスマス・イヴに、再起をかけてカーネギー・ホールでコンサートが行われたという。これは大成功を収めたそのコンサートの記録である。

 歴史的資料と言うだけでなく、録音もいいし音楽的にもいける。もちろん時代が時代だから歌い方などちょっと硬いところもある。特にピート以外のメンバーにそんな感じを受けるが、「ライオンは寝ている」「グッド・ナイト・アイリーン」「ワインよりも甘いキッス」「スリラム」など、昔懐かしい曲や今でも有名な曲が並び、十分楽しめる。

e0006692_17204426.jpg 書き方が多少歯切れが悪いが、実はピート・シーガーの話をするのにこのアルバムを出すのは、ちょっと気がとがめる面がある。と言うのも、このアルバムには1960年録音の「第2集」があって、ぼくが持っているキング盤には後半におまけとしてその第2集の大部分が収められているのだが、それにはピート・シーガーは参加していない。そして何気なく聞き流していた耳がこの第2集になって急に惹き付けられるのである。

 その第2集でピートに替わってウィーヴァーズを仕切っているのは、エリック・ダーリング。もちろん前作から5年も経っているので、サウンド的にもいくらか洗練されただろうし、このメンバー交替だけが要因ではないだろうが、第2集の圧倒的な演奏を聴くと、エリック・ダーリングという人の並々ならぬ演奏力やアレンジの才を感じてしまう。もしこのアルバムの第1集は聴いたが第2集は持っていないという方がおられるなら、ぜひ第2集をお薦めしたい。ジャズの言葉を借りれば、俄然スウィングしているのである。

 バンジョーのリズムに揺られて始まる「オン・マイ・ジャーニー」、有名なトラッド曲「イースト・バージニア」、そして「ルーベン・ジェイムス号の難破」など、フォーク・コーラスのよさを味わわせてくれるし、ピートも得意としていた「平和への誓い」もしっとりしていていい。圧巻は「ラン・カム・シー」。ここではもう完全にエリック・ダーリングのグループになってしまっている。「アメイジング・グレイス」のアカペラもある。

 第1集はその歴史的な意義に、第2集は純粋に音楽的な感動に、五ツ星を献上。
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by pororompa | 2008-01-20 17:30 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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