岡田氏では日本サッカーは停滞する
2007年 12月 01日
この岡田という人の人生を表すキーワードは「転がり込み」。思えば、日本代表を率いた日本人監督の中で唯一まともだったのが加茂監督。ところが出場経験のなかった日本、予選でちょっとつまづいただけでマスコミが「絶望」だとかいって騒いだ。そのあおりを食らって焦った協会が、外国の真似して監督解任。たまたまその時にコーチを務めていた、この岡田という実績なしの人物に転がり込んだのだ。そのまま戦って予選を突破しただけなのに、功績が全部この人のものになった。
ところがこの人、代行監督に過ぎないことを悟って謙虚に戦っておけばよかったものを、本人もその気になってしまった。挙げ句の果てが、ちょっと調子を落としていたカズを落とすという馬鹿なことをやってしまった。カズはその予選初戦のウズベキスタン戦で4点入れていたのに!韓国の選手に尻を蹴られたのが原因で調子を落としていたが、絶対に入れておかねばならない選手だった。
戦術はと言うと、古風なだけではなく臆病な守備偏重型。「内容ではなく結果」とことあるごとに口にしていた。で、その「結果」はどうだったか?3戦全敗。初めてだからしょうがない?相手が強い?ジャマイカ相手にあれではね。あまりの酷さに途中で寝てしまったことを思い出す。力がないくせに大きく見せたい人特有の、自信のなさからくる不安感とその裏返しとしての虚勢みたいなものを強く感じさせる。つまらない管理職によく見かけるようなタイプだ。そもそも 「内容より結果」などという監督はよくない。そんなことばかり言う監督にはろくなのはいない。サッカー哲学といえるほどのものを持っていないってことだ。
その後マリノスを優勝させたとかいうことになっているが、マリノスは元々強かった。ある程度基盤ができていた。弱小チームを一気に強豪にしたベンゲルやオシムとは訳が違う。それだったら、オフトが育てたジュビロを引き継いで黄金時代を保っていた桑原さんなんかの方が上だ。コンサドーレを昇格させたとか言うけど、所詮はJ2。そういう人はいっぱいいる。こうやって見るとこの岡田氏、Jリーグでの経験でようやく監督になったというような人物だ。代表を率いるほどの人ではない。
その人にまたまた大仕事が「転がり込んだ」。今度は監督の急病。よくよく大役の転がり込む人だ。しかしいくら急なことでも、協会はもっと考えて人選してもよかったのではないか。
まあ試合が始まればぼくも代表を応援するけど、「ここは負け続けて早めに交代になった方がいい」というクールな気持ちは抜けないと思う。長期的に見たら、はっきり言ってその方がいい。でないと日本サッカーは大きく停滞する。「意識が回復したオシム氏が一番失望するのは、監督が岡田であることだろう」と誰かがネットで書いていたが、まさにその通りだろう。
by pororompa | 2007-12-01 11:59 | TVサッカー観戦記 | Comments(0)