ぽろろんぱーぶろぐ

pororompa.exblog.jp

ブログトップ | ログイン

semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 138】 RALPH TOWNER & GARY BURTON / MATCHBOOK semスキン用のアイコン02

  

2007年 11月 03日

e0006692_16515471.jpg オーディオにはあまり関心はないが、長く音楽を聴いていると音の良さがとりわけ印象に残る盤がある。このLPがそうだ。いつも聴き惚れる。

 裏を見ると、"PRINTED IN W-GERMANY"と書かれているから、旧西ドイツ製なのだろう。日本盤でも音がよいのかどうか知らない。あまり輸入盤など買わなかった若い頃に、なぜこれを輸入盤で買ったかというと、この作品が単独で日本盤で出ていなかったからだ。なぜかその当時、バートンとスティーブ・スワローのデュオ「ホテル・ハロー」と2枚組にして出されていた。どうしてそんな売り方をしたのか知らないが、この「マッチブック」だけが欲しかったぼくには迷惑な話だった。だから輸入盤で求めるしかなかった。

 音の話から始めたが、もちろん演奏も素晴らしい。ジャケットもいいし、3拍子揃ったアルバムだ。普通のジャズの音からかなり遠いサウンドをしていて、類似の音がぼくのコレクションにはなかった。透明な、研ぎ澄まされた音楽だ。それでいて決して冷たくはない。秋の夜にぴったりだと思ったものだ。全体にギターのラルフ・タウナーの自作曲が多いが、「サム・アザー・タイム」やミンガスの曲なども入っている。

 ジャズらしくないのは、ラルフ・タウナーのギターの音からしてそうだ。まろやかなジム・ホールなんかとは対照的な、シャリーンというスチール弦の音だ。「12弦ギター」とあるが、よくフォーク・ソングで使われるような素朴さはない。クールでドライな、独特の魅力を持ったギターだ。クラシック・ギターも弾いているが、スチール弦の音がアルバムの雰囲気を支配するように響き渡る。鉄弦が鉄板とぶつかり合い、絡み合って、メカニカルな、でもどこか抒情的な世界が表れる。

 久しぶりに聴いてみると、残念なことに盤が傷んでいた。今ではこの作品はCDで簡単に買えるけれど、あのLPの音が出せるかぼくは疑問に思っている。CDの音の良さというのはまた質の違うものだ。今までの経験では、LPの生々しさはCDでは出せない。
e0006692_17224747.gif

by pororompa | 2007-11-03 17:22 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(1)

トラックバックURL : http://pororompa.exblog.jp/tb/6731672
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by monaka at 2008-05-12 21:38 x
ぽろろんぱさん、こんにちは、monakaです。
こちらからもTBさせていただきます。
あらためてゆっくりとお邪魔しようと思います。まずはお礼まで。