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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 136】 ART PEPPER & GEORGE CABLES / GOIN' HOME semスキン用のアイコン02

  

2007年 10月 27日

e0006692_0492989.jpg タワー・レコードで800円だった。「1000円」という派手な帯がついていて、「2割引」のシールが貼られている。以前新星堂に注文しようとして売り切れだった盤で、AMAZONの買い物籠に入れておいたものと同じである。200円でも得した気持ちで買って帰った。中を開けてみると、1000円にしては豪華な感じがする。厚い解説が付いているし、装丁が丁寧だ。その中にシリーズの宣伝が印刷してあるのを見ると、どうも2300円で出されたもののようだ。売れ残ったので1000円の帯を付けて売り直したに違いない。それにしても半額以下である。「いったい値段て何なのだろうな」という、妙な気持ちが残る。

 そのライナーをじっくり読んだ。硬派のジャズ評論家悠雅彦氏の丁寧な解説と曲紹介に、アートの奥さんのローリーの一文、そして「セッション・ノート」と題するプロデューサ自身の詳細な解説の和訳まで付けてある。800円では気の毒な盤だ。

 ライター達の書くべきことはいっぱいあったのだろう。なぜならこれを最後にペッパーは亡くなったからだ。遺作なのである。中身は立派である。死のひと月前とは思えない演奏だが、死ぬ間際まで立派な演奏を残しているジャズメンは意外に多い。

 ペッパーの場合、復帰直後より、しばらくしてからの方が演奏が良くなったように思う。復帰した頃はどこか力が入りすぎているような気がした。復帰してからの作品で一番好きなのは、ストリングスの入った「ウィンター・ムーン」だが、あの中で印象的だったクラリネットが、この中でまた何曲か聴ける。これが素晴らしい。独特の節回しが、陰りのある音色とともに何とも言えない味を出している。あと5年10年と生き延びていたら、クラリネットで新境地を開いていたのにと思う。

 このアルバムが出た頃にも思ったのだが、ピアノが今一つだ。ピラピラと手数が多すぎるし、音色も軽くて風格に欠ける。そこが残念だ。
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by pororompa | 2007-10-27 23:59 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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