【音盤的日々 124】 BILL EVANS TRIO / PORTRAIT IN JAZZ
2007年 08月 14日
ところでぼくはかねがね、例の4部作の中で、この「ポートレイト・イン・ジャズ」が一番弱いかなと感じていた。もちろんそれは残りの3つと比べての話だけれど。一つには、ぼくはもう一方のスタジオ盤「エクスプロレイションズ」が大好きで、「ポートレイト・イン・ジャズ」に比べて不当に低く評価されているような気がしているので、よけいにそう思っていたのかも知れない。あるいは最初に聴いた時の印象をずっと引きずっていたのかも知れない。でも今日また思い直した。やっぱりこれも凄い。
今日は体力も十分にあったので、大きな音でこの名作を堪能した。この作品を含めて、「4部作」が世に残った喜びと、たった4枚しか残らなかったという悔しさと、ジャズを聴く者はいつも両方感じていることだろう。中山氏の本には、ベースのスコット・ラファロの交通事故の経緯も詳しく出てくる。本人の居眠り運転だったようだ。
by pororompa | 2007-08-14 00:04 | 音盤的日々 | Comments(0)