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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 109】 遠藤賢司 / 満足できるかな semスキン用のアイコン02

  

2007年 05月 04日

e0006692_19204266.jpg 満足できない日だ。庭に出てもどんよりと曇って時々は降ったりやんだり。寒いのか暑いのかよく分からない、しけた一日だった。降るなら思い切り降れと言いたくなる。気を取り直して朝顔の苗の移植でもしようとすると、近所の高校生が路上で大騒ぎして落ち着かない。

 こんな日はどんな音楽なら癒されるのだろうか。若き遠藤賢司のこの名作をかけてみる。フォークだとかロックだとかはどうでもいいが、70年代に作られた日本の歌で五指に入る作品だと昔から疑わない傑作だ。

 エンケンには極端な「動」と「静」の両面がある。「激」と「秘」と言った方がいいかも知れない。近年は「激」の方が表に出て、時には付いていけないほどの疾走ぶりだが、ここでは1曲目を除いて秘やかなエンケンが味わえる。「軟弱さ」を恐れないから強いのである。あまりに「純」なつぶやきであるがゆえに、強烈なのだ。

 音は今聴いても安心して聴ける。バックははっぴいえんどの面々。演奏は所々綻びがあり、歌詞を間違えかけたりしているのだが、「だから何?」という感じで進む。ギターは抜群にうまい。70年代の「フォーク」に括られた歌い手で、これほどスチール弦のアコースティック・ギターがうまい人がいるだろうか。そして個性的だ。

 曲も粒ぞろい。スウィートだ。優しさとか、愛だとかを、何も気にせずに剥き出しに出してしまった、強くて純粋な甘さ。子どものような安らぎが得られる。e0006692_2005560.gif

by pororompa | 2007-05-04 19:59 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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