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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 102】 ART PEPPER / LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD semスキン用のアイコン02

  

2007年 04月 02日

e0006692_20575486.jpg 新年度のこの時期は、何か独特の疲れがある。年度末のくたくたになる肉体的な疲れと違って、精神的な疲労だ。帰って飯を食ってから、聴きかけのこのLPを聴く。3枚組の2枚目だ。

 箱物は取り出すのがおっくうで、あんまり聴かないというのはあるな。これもこの二十数年に何回聴いたかだ。大体、復帰後のアート・ペッパーは全盛期よりは格段に落ちるということになっている。ぼくもそれに異論は無いけど、このごろちょっと違ってきた。復帰後のペッパーの演奏が、昔よりもずいぶん良く聴こえるのだ。落ちるというより、「別物」だな、これは。そう思えてきた。

 必死だ。懸命の演奏という気がする。何か、無駄遣いした人生を必死で取り戻そうとするような、そんな感じだ。ぼくが年を取ったせいだろうか。うんうんとうなずきながらぼくは晩年のペッパーを聴いている。絞り出すような「バット・ビューティフル」が終わった。

 面子もいい。ピアノのジョージ・ケイブルズという人はぼくはあんまり買わないが、エルビンにジョージ・ムラーツだ。ジャズ・クラブの響きが心地よい。
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by pororompa | 2007-04-02 21:16 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 平泉澄 at 2007-04-05 02:36 x
ご無沙汰しております。
このアルバムは大好きです。後期ペッパーの中でも特筆すべき一枚ではないでしょうか。恥ずかしいですが、ペッパー渾身の演奏「グッバイ」に「情念」とか「魂」とかの過剰なものを感じ、涙、涙です……。
Commented by pororompa at 2007-04-05 21:27
そうなんです!
「グッバイ」です。これですよね。何といい曲でしょうか。
元々いい曲の上に、何という切々とした演奏。
人生への惜別の思いが込もっていると思ってしまいます。
いや、きっと込めたでしょう。波乱の人生や、世話になった奥さんのローリーさんに「グッバイ」を言ってるような、そういう演奏ですよね。

いいコメントありがとうございます。同じ思いで聴いている人がいるって、何かうれしいことですね。