【音盤的日々 86】 岩崎宏美 / パンドラの小箱
2006年 12月 02日
アイドル歌手に夢中になったことはないが、中高生時代にわりと好きだったのがこの岩崎宏美だ。もちろん外見も十分好きだった。そして歌もまた好きだった。その後大学に進んで、入り浸っていたジャズ喫茶のマスターが岩崎宏美のファンだったりしたが、そう言われても驚かないようなうまさと魅力がこの人にはあった。
そんなジャズ馬鹿時代にも愛聴していたこのアルバム。しかし岩崎宏美というだけでは買い戻さなかったと思う。筒美京平が作曲・編曲・演奏全部に絡んで、抜群の完成度なのです。半分は筒美京平のアルバムじゃないかと思う。特に初っぱなの「媚薬」と「パンドラの小箱」。作詞は阿木燿子。「誰かが押したボタンで ジュークボックス廻って あの曲が流れてきたの 私は話し出す」。いいすよ。うまい作りですね。もちろん歌もうまい。アイドル歌手の範疇超えてる。これで歌が書けたらマライア・キャリー並でしたな。
ま、ニッポン歌謡曲の最高レベルのアルバムということで。職人技と若き美声に敬意を表し、星五つあげちゃいましょ。
by pororompa | 2006-12-02 21:15 | 音盤的日々 | Comments(0)