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semスキン用のアイコン01 ザ・ナターシャー・セブン / 山と川。 semスキン用のアイコン02

  

2006年 10月 14日

e0006692_13361883.jpg 無くしてしまってまた買い戻したくなるものは、本当に欲しいものなんだろう、きっと。水害で捨てた「107 ソングブック・シリーズ」のLPを、最近集中的に買い戻した。ヤフーオークションに安くで出ていたからである。

 このシリーズは11集まで出ているが、水害前はその内4,5枚持っていた。宮崎の中古店で見つけたもので、盤質はあまり良くなかったし、付録の「ソングブック」を失っているものもあった。我家の子どもたちが小さい頃よくかけていた覚えがあるので、もう15年も前のことだろうか。上の子は一緒に歌えるぐらい覚えている歌もある。 (余談だが、その時に見かけた古いフォーク関係のLPを、なぎらけんいちが「宮崎の中古屋で見つけて買った」と「レコード・コレクターズ」に書いていた。ぼくが買ったすぐ後に立ち寄ったようだ。)

 素朴なフォークを志向したこのグループらしく、スタジオじゃない所で一発録りしているものが多い。今回買い戻した中には、盤質のいいものがあって、驚くほど瑞々しい音が飛び出した。久しぶりにLPの生々しい音に感動した。

 このグループは一度学生時代に生で聴いたことがある。名大豊田講堂だった。大変楽しいライブで、今も鮮明に印象に残っている。全員楽器が達者だった。よく見ると、高石友也以外もなかなか贅沢なメンバーである。ところが高石以外は全てこの後の人生がよくなかった。ベースで参加していた元ジャックスの木田高介は、あらゆる楽器をこなし有能な編曲家でもあったが、業界に嫌気がさしたのかこの素朴なバンドのベーシストにはまり込んでいた。再出発しようとした矢先に交通事故で惜しくも亡くなっている。アコースティック・ギターの名手だった坂庭省悟も2004年に病気で亡くなっている。そして、バンジョーの城田淳二は内縁の妻を死なせてしまうという事件を起こし、服役中である。高石だけは元気に今も活動中のようだ。

 高石友也は日本フォークの先駆者ではあるけれど、たいした曲は作っていないと思っていたが、今回まとめて聴き直してみると、なかなか味わいのある歌をいくつか書いている。それに、カーターファミリーなど、外国の有名フォークやカントリーによい詞をつけて広めた業績も評価されていい。そしてフォークというジャンルの歌い手としても、やはりうまい人であると思った。

 この「山と川」は、笠木透周辺の作品を中心に歌っている。水害前に持っていた中にはなかったので、今回楽しみに聴いた。笠木透は、伝説の中津川フォークジャンボリーを仕掛け、フィールド・フォークを提唱し、今も平和運動とともに歌う人だ。数年前、「日本のうたごえ祭典」で木訥な歌を聴いたが、なかなかよかった。こういう作品がメジャーなレコード会社から出ていた時代もあったんだなあと思う。笠木の他には田口正和という人が曲を付けたものが多い。持っているCDの中に、この人が北原白秋の詩に曲を付けた「野茨と鳩」という歌があり、とても気に入っていたので、今回ナターシャー・セブンがどう歌っているかと期待していたのだが、高石が木田のピアノ1本で歌うだけだったので、ちょっと拍子抜けした。木田高介は確かに多才な人だったが、このグループでの編曲は、持ち味を殺してしまっているものが多い。このグループのカラーには合ってなかったと思う。

 ということでこのアルバムはちょっと惜しい部分があるので星半分引いたが、シリーズ全体としては5つ星をあげたい。e0006692_14324669.gif

by pororompa | 2006-10-14 14:32 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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