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semスキン用のアイコン01 腱板断裂 semスキン用のアイコン02

  

2006年 06月 17日

腱板断裂_e0006692_20214770.jpg 50年も生きると誰でもどこか体のおかしい所は出てくるのだろう。

 ここ数ヶ月肩が上がらない。ひねるとビリビリと痛みが走る。原因は分かっていた。冬場子どもとサッカーをして肩を強打してからだ。軽やかに抜き去ったつもりだった。頭の中のイメージでは。足は残っていた。「ん?」と思った時ドーンと左肩から落ちた。鈍い衝撃があった。その時確かに、何かやっかいなことになったと思った。けれどもそれほどでもなかった。骨折ならもっと激しい痛みがあるだろう。その日はそのままサッカーを続けた。

 それから何ヶ月経っても肩が治らない。治らないどころかますます痛くなる感じがする。早く医者に行くべきだったのだが、ぼくは元々医者に対して漠然と不信感を持っている。それで遅くなった面はある。教師にも神様みたいな人もいればその逆もいる。専門家とか免許というだけで信じる気にはなれない。でもどれがいい医者かよく分からない。

 中には鍼灸などの東洋医学方面を勧める人もいるだろう。ところがそれにはもっと不信感がある。そちら方面の専門家が聞いたら気を悪くするだろうが、非科学的なものだと思っている。一時的に感覚が麻痺したり、「効いて欲しい」という期待感が錯覚を引き起こしているという説に同意する。「気」や「手かざし」などと同根のものだと考える。善意のご意見も多いが、これについては議論したくない。とにかくぼくはそういう考え方の人間である。

 一昨日の朝、意を決して病院に行った。どこがよいか分からないから、電話帳を見て近くの整形外科に行き、受付をすませた。でも何となく落ち着かない。そして待合室にある本があまりにもくだらなすぎる。レディスコミックなどの漫画本がぐちゃぐちゃに突っ込まれている。急に、「ここはあかん。」と思えてきて、出た。

 そして通勤路にあるN整形外科に走った。待合室はこぎれいだが、テレビだけで読み物はない。でも全体の雰囲気が、まあその方面の病院かなという感じがする。手慣れた感じの落ち着きとほどほどの活気が混在している。

 髭面の医師は昔風のぶっきらぼうな感じだが、自信に満ちた感じで説明は丁寧だ。事情を説明すると、「その最初の自己診断がまちがっておりましたな、ふあっはっは」とやられた。レントゲンを見ると骨には異常はないが、筋肉をやられているようだからMRIというのを撮れと言う。穴蔵のような所に30分入って、ハイテク映像で筋肉を撮影した。その後、その画像を見せながら詳しく説明してくれた。筋が切れているそうである。

 「ケンバンダンレツ」と彼は宣言した。待合室にあったポスターを思い出した。症状が全く同じだと思ったポスターだ。「腱板断裂」と書いてあった。4つある肩の筋の内、1本が切れているそうである。「怪我してすぐならやりようもあったが」と医師は言った。おっしゃるとおりである。今からやれることは、訓練をして残りの3本で実生活上困らなくすることだそうだ。最悪の場合は手術、でも7,8割は訓練で何とかなる。指定するストレッチを繰り返せ、ということだった。

 最新医療設備を利用した診断は、保険が利いても7000円と高かった。そして、こうしたらすっきり治るという答えが出たわけではなかった。でも、自分の体がどうなっているかがよく分かったし、どの方向に進んで行けばよいかも分かった。50年も生きていれば、体のおかしい所もあるさ、この痛みと気長に付き合っていくしかないと思い直した。早く行けば良かったとか、過ぎたことをあまりくよくよ考えない。それもぼくだ。

by pororompa | 2006-06-17 20:21 | その他もろもろ | Comments(0)