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2006年 05月 20日

e0006692_19312725.jpg ぼくはマイルスが嫌いだ。マイルスは巧みに名声を築き上げたミュージシャンで、いかに実力以上に見せるかに神経を注いでいた人だとぼくは思う。マイルスのソロで感動したことがない。マイルスのアルバムがいいのは、メンバーが最高だったおかげだろう。最高のメンバーが盛り立てる中、音数も少なく、もったいぶって奏でれば、そりゃあよくも聴こえる。でもそのフレーズをじっと聴いてみると、どうにも野暮ったい。ぼくはそう感じる。
 
 ではトランペッターで真のジャイアントは誰かと言えば、クリフォード・ブラウンだとぼくは思う。クリフォードが不幸な交通事故で夭折しなかったら、マイルスの名声も今ほどはなかっただろう。

 さて、前置きでごちゃごちゃぼやいたが、今日の夕暮れはこれ、アート・ファーマー。マイルスの信奉者ならここで鼻で笑うところだ。実際ぼくは鼻で笑われたことがある。若い頃、某ジャズ喫茶で、アート・ファーマーが聴きたいと言ったら、店内の常連氏達が一斉に鼻で笑った。諸氏の頭の中では、帝王マイルスに比べたら、アート・ファーマーなどイモ兄ちゃん扱いだったのだろう。

 確かにアート・ファーマーは、「ジャズ・ジャイアント」ではないとぼくも思う。彼自身も、若い頃はクリフォード・ブラウンのうまさに嫉妬を感じていたという話だ。でもこの人は歌う。一生懸命に歌を奏でる。その歌心はぼくに伝わる。

 コーヒーのこぼれたジャケットが印象的なこの作品は、70年代の日本製作盤。「思い出の夏」という緑の帽子のジャケットの作品と同時期、同メンバーだ。当時買い逃して、CDでようやく手に入れた。潔くワン・ホーンで勝負している。ミッシェル・ルグランの曲や「アローン・トゥゲザー」なんかを趣味よく料理する。終始音楽的で、心地よい。初夏の夕暮れにはぴったりだ。
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by pororompa | 2006-05-20 19:35 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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