【音盤的日々374】ROLAND HANNA / 24 PRELUDES
2016年 04月 16日
でも毎年、家庭訪問、そして連休と続き、初夏へ向かうこの季節は、気分も晴れやかな季節なのだ。やっと訪れた春を、頼むから地震は邪魔しないよう願いたい。とにかく今日はゆっくり休むことにする。
このアルバムは懐かしい。学生時代に出たアルバムだ。ローランド・ハナとジョージ・ムラーツ。大の愛聴盤だった「ポーギーとベス」と同じ組み合わせ。でもぼくはこれは持っていなかった。クラシック臭すぎると思ったのだ。
今回あらためて聴き直してみてまずハッとしたのは、ベースの音。「ポーギーとベス」のあの音だ。このズンと来る響きはたまらなく心地いい。ピアノ音もいい響きをしている。このアルバムも「ポーギーとベス」も日本の企画・録音だ。録音者は違うが、音の良さは共通したものを感じる。
クラシック臭さもそれほど鼻につかない。ジャズにそれほどこだわらなくなった今の耳で聴いたからか。逆にジャズメンの作品だなと感じさせる瞬間もある。品のいいBGMにもなりうる。
ジャケットもいい。LPならもっと映えただろう。そうか、これは1集と2集があって別売りだったんだな。金の無い学生時代には、そんな理由からも買えなかったに違いない。
残念なのは、ハナが主役なので、「ポーギーとベス」ほどムラーツのベースが聴けないことだ。もう少しムラーツのベースが多めに聴けるとよかったが、これはそういう作品ではないのだろう。それでも、あまり期待していなかった分うれしい再会だった。
by pororompa | 2016-04-16 17:07 | 音盤的日々 | Comments(2)