【音盤的日々370】ART PEPPER QUARTET
2015年 11月 23日
さて、アンプを替えてから、休みの日にはLPを主に聴いている。「ベサメムーチョ」の名演で有名なこのタンパ原盤のアート・ペッパーは、以前CDにしようとした時に、音跳びが発生してうまくいかないまま、ずっと聴いていなかった。でも昔から大好きな盤である。
コンテンポラリー盤ほどではないけれど、56年にしては音もいい。そして、このLPの大きな魅力は、「ベサメムーチョ」と「アイ・サレンダー・ディア」の楽譜が付いていることである。吹けるわけではないけれど、ペッパーのアドリブを譜面を見ながら追っていくのは楽しい。
それにしても、この軽やかなソロよ。緩急付けながら、情感豊かに綴られる即興の旋律の見事さ。天才の絶頂期だったのだなあ。麻薬がなければ…。惜しいものだ。それでも、残されたいくつかの名演を喜ぶべきか。
盤面が傷んでいなかったので、またCDにしてみることにする。作るのは面倒だが、聴くのはやはりCDが便利だ。
by pororompa | 2015-11-23 19:14 | 音盤的日々 | Comments(0)