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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 353】JIMMY GIUFFRE / WESTERN SUITE semスキン用のアイコン02

  

2014年 08月 28日

e0006692_18523460.jpg 無作為に棚から選んだのでなければ、あえて聴くようなことはあまりないような作品だが、今日の気分には合っていた。

 少し前にアトランティックのCDが廉価でたくさん出たときに買ったものだ。ジミー・ジュフリーのクラリネットと、ジム・ホールのギター、ボブ・ブルックマイヤーのトロンボーンという、変則的なトリオ。「ジミー・ジュフリー・スリー」と名乗って、映画「真夏の夜のジャズ」に出ていたのを見たことがある。だが、ここではあの時の曲「トレイン・アンド・リバー」はやっていない。「ウエスタン組曲」と、「トプシー」「ブルー・モンク」の3曲だけである。

 「思索するミュージシャン」と言われるジュフリーだが、頭でっかちな音楽ではない。「フォーク・ジャズ」とも呼ばれているが、それほど素朴というのでもない。一聴とぼけた味わいのサウンドだが、よく聴くと、一ひねりも二ひねりもあって、決して軽くはない。「人懐っこいけれど、それ以上は入っていけない友人」のような音楽だ。

 しかしこの人の、「ドラムにリズムを刻んでもらわなくてもスウィングできる」という考え方は、共感できる部分もある。ぼくは元々ドラムという楽器の「自己顕示過剰」というか「存在感過剰」なところがあんまり好きではなくて、特にジャズを聴く前はモダン・フォークなんかを聴いていたので、ウッド・ベースに生ギターという絡みの密やかさを、無遠慮な打楽器が壊すような、そんな感じでドラムをとらえていたこともあった。だから何となく共感を感じる面もあるわけだ。 

 このアルバムは買ったきりあまり聴かずに放っていたけど、今回、LPで言えばB面にあたる「トプシー」「ブルー・モンク」の2曲が、なかなかに味わい深いことに気付いた。夏の終わりの、ちょっとだけ涼しくなってきた頃の、今日のような曇り空にいい。日本の真夏は、夜でも昼でもジャズには合わないとぼくは思うけれど、これは「夏でも聴けるジャズ」だ。

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by pororompa | 2014-08-28 19:37 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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