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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 344】DINO SALUZZI,ANTHONY COX & DAVID FRIEDMAN / RIOS semスキン用のアイコン02

  

2013年 10月 27日

e0006692_16494270.jpg アコーディオンに木琴とくれば、勤務先の4年生が音楽の発表会に向けて取り組んでいる、慣れない楽器群だ。いや、ここで聴かれるのは正しくはバンドネオンにマリンバ、そしてベースのトリオによる即興音楽である。

 このアルバムを知ったのは、時々覗く、「山帽子」さんという方の「満天ジャズCD倶楽部」というジャズ・ブログだった。買い求めて聴いてみると、正に書かれていた通りの音楽であった。黒人音楽をルーツに持つ伝統的なジャズの色はあまりないが、躍動的なリズムに乗って即興が紡がれていく様は、やはりある種のジャズかなという感じはする。というより、現代の即興音楽は全てジャズの中に取り込まれていくしかないのだろう。

 初めて聴いたとき、どこかよそよそしさとともに、矛盾するようだが、ある種の親しさも感じさせた。ジャズには珍しい楽器なので調べてみると、聞き慣れないバンドネオン奏者はやはりタンゴの人であった。と言っても伝統的なタンゴではなく、ピアソラの流れを引くモダンな奏者という話だが、もう少し人なつこい感じがした。

 それは俗な表現で言えば「哀愁」ということになるのだろう。躍動的なリズムに乗って即興が紡がれても、そこに奏者の技の見せびらかしや独りよがりの暴走はなく、民謡調のメロディが現れては消えして、秋の冷気に溶け込むように漂う。

 それでもどこか、冷たいよそよそしさを感じていたのだが、今日は前に聴いた時よりもすっと入ってきた。それは多分この季節のせいなのだろう。幸せではあるけれども、どこか寂しい秋の休日を過ごす勤め人の心を慰め、時には刺激した。「秋深き隣は何をする人ぞ」の音楽である、これは。

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by pororompa | 2013-10-27 17:27 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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