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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 319】 BRUCE SPRINGSTEEN / THE GHOST OF TOM JOAD semスキン用のアイコン02

  

2012年 08月 19日

e0006692_222491.jpg 長い休暇も終わりだ。今日は、できた曲に歌を入れてみたが、満足な仕上がりではなかった。長い休みを使って作った曲だから苦い思いは残るが、創作だからそういうこともあるさと思い直してみる。子どもたちに歌ってもらうと、また違ってくるだろう。

 夜になって雨が降っている。盆を過ぎると夜も涼しく感じる。作っていたのがチャカチャカした音だったので、その反動でこれをかけた。

 ブルース・スプリングスティーンという人は、なかなか好きになれない人だ。その声とか、歌い方だとか、もっというとその全体から感じられる雰囲気が好きでないのだろう。ところが意外にこの人は、音楽的にも、考え方の面でも、古いアメリカン・フォークに影響を受けていることが、だんだんぼくにも分かってきた。それは、ウディ・ガスリーやピート・シーガーらへのトリビュートでたびたび顔を出すからだ。

 このアルバムは、地味な、と言うより「鬱」のアルバムである。ほとんど生ギター一本で、ぼそぼそと弾き語る。それはアメリカに生きる底辺の人々の人生を短編小説風に歌い込んだ「ストーリー・ソング」集だ。このアルバムは英語が分からない日本人が聞いてもおもしろくないからなのか、中古盤でよく叩き売りされている。ぼくが買ったのは対訳のついている国内盤だ。ぼくが持っているスプリングスティーンはこれしかない。

 ライナー・ノートに本人の長いインタビューが載っているので驚いた。興味深いインタビューだった。曲作りについての、創作者ならではの悩みなどが語られていた。「私的な男女関係の曲から離れたかった。過去に書いていた他のいくつかの主題にもう一度取り組んだんだ。」と語っている。

 CDに付いている小さな文字を見ながら聴くのはなかなかつらかったけど、今日は対訳を見ながら聴いた。曲は平凡というか、淡々としていたが、歌詞に描かれた世界は劇的で、大半は暗く重かった。つまらないことで強盗殺人の罪を犯した人の話、国境を越えてくる貧しい人に同情する話、ベトナム系アメリカ人との人種的な軋轢、そんなアメリカの現実を、感情を抑えながら語っていた。
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by pororompa | 2012-08-19 22:38 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 平泉澄 at 2012-08-20 16:45 x
こんにちは
ご無沙汰しています。しばらくぶりにコメントを書かせていただきます。
ブルース・スプリングスティーンを聞き始めたのは私も比較的最近です。
おっしゃる通り、「その声とか、歌い方だとか、もっというとその全体から感じられる雰囲気」が私も今一つ好きになれませんでした。
私の場合は、村上春樹氏のエッセイを読んだのがきっかけだったのですが、「アメリカに生きる底辺の人々の人生」を歌うそのスタンスが、やはり無視できないもののように思えてなりません。
Commented by pororompa at 2012-08-20 18:04
 実を言うとぼくはボブ・ディランも好きになれないのですが、ディランよりもこの人はよりまじめにというか誠実に社会と向き合っているかなという気はしました。音楽的にもディランより高いと思いますし、声もディランより耐えられます。
 
 ジャクソン・ブラウンも同じように、姿勢はいいと思うのですが、声があまり好きではなく、音も平凡な感じがします。