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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 310】 DUKE JORDAN / TRIO & QUINTET semスキン用のアイコン02

  

2012年 03月 31日

e0006692_14562093.jpg 忙しい日からぽんと暇な時間の中に放り出された日には、さてどうしようかなと考える。楽しみ方をしばし忘れて、頭が仕事の頭になっていた。

 こんな日には、ふだんあまり見ないLPの棚を探って、ふだんあまり聴かない盤を引っ張り出してこよう。せっかくLPをもっと聴き直そうと思い始めていたのに、ピクソールのリフィルが手に入りにくくなっていることが分かって、またLPに興味を失いかけているが。それでもLPの生々しい針音はジャズ漬けの日々を思い出させてくれる。

 とある教員関係のミニコミ紙に「教職員のためのジャズ入門講座」なる戯れ文を書き始めて、その3月号に紹介したのがデューク・ジョーダンの「フライト・トゥ・デンマーク」だった。ジャズ・ファンにはそこそこ有名だと思っていたが、意外にも今現在は入手しにくい作品だと分かり、しまったと思った。それなら、この「TRIO & QUINTET」なんかはもっと入手困難かと思っていると、こちらの方は廉価で国内盤が出たばかりだった。

 元来が地味なピアニストではあるが、これはまたひときわ地味な盤である。A面がアート・ブレイキー、パーシー・ヒースのトリオ、B面がトロンボーンにバリトン・サックスを加えたクインテットとなっている。商業的にはアメリカでほとんど相手にされなかったジョーダンが、シグナルというマイナー・レーベルに吹き込んだものだ。1955年だからまだモノラルである。

 十数年聴いてないし、あまりよかった記憶もないから、期待せずに針を落としたが、昔聴いた印象よりよかった。今の気分に合っていたのかもしれない。

 まずはA面のトリオ。アート・ブレイキーがいい。存在感はあるが、かといって出しゃばるという風でもなく、うまい具合にからんで主役を引き立てる。やはり作曲が売りの人だから頭2曲が自作曲、後半がスタンダードになる。ジョーダンのピアノは、ソロになってもどこか落ち着きがあり、主題を感じさせる旋律が続く。興に乗って弾きまくると言うよりも、その場で作曲してますという感じだ。

 B面は、楽器構成だけ見るといかにも重苦しく感じるが、聴いてみるとそうでもない。むしろ、主役を食わないというか、この人の曲想にはぴったりという感じである。ここでも頭2曲が自作曲で、曲想の違うメンバーの自作曲や「イエスタデイズ」なんかを挟んで、最後をまた自作曲の「スコッチ・ブルース」で閉めている。

 どこまでも渋い。でも持っていたい、聴くほどに愛着の出るような盤だった。年取って出合った方がいいような盤もあるのかな。
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by pororompa | 2012-03-31 15:40 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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