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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 297】 KENNY DORHAM / QUIET KENNY semスキン用のアイコン02

  

2011年 10月 23日

e0006692_15122549.jpg 存分にジャズを聴いた。近頃は「音盤的日々」にまだとりあげてない作品を聴くような癖が付いて、自分で窮屈になってきた。この連載も300で一区切りにしようかなと考えている。この週末は何も考えず頭に浮かぶ物を次々聴いていった。

 この作品はまだ書いてなかったようなので、ここにとりあげている。「静かなるケニー」と題されている作品だが、ジャズで「静かなる」のタイトルは、ちと変わっているような気もする。聴くとなるほど、ある種の静かさというか、寂しさのようなものが感じられる。淡泊と言ってもいい。達観したようなラッパの音色が全編に流れる。

 ワン・ホーンである。この人がどういう人であるのか、ピアノ・トリオをバックに4、50分も語らせればだいたい分かってくるというものだ。だが、静かなばかりでもないようだ。「おれが王様だ」とかおよそ言いそうのない人だが、控え目で枯れた音色の中に、いつも明確な歌が溌剌と流れている。

 ピアノは「名盤請負人」の異名を持つトミー・フラナガン。「アローン・トゥゲザー」なんかではトランペットの音の隙間に、パラパラと哀愁の響きなんぞを散りばめて、主役をしっかり引き立てる。ベースはポール・チェンバーズにドラムがアート・テイラーとくればもう出来上がりだ。この職人的ドラマーは、この時代の録音に頻繁に顔を出すわりにそれほど話題になる人ではないけれど、「静かなる」というご注文なら注文通りにうまく叩く人ではあるなあ。

 ラストは「マック・ザ・ナイフ」でやや明るめに終わるけれど、「ちょっと哀愁風味でいってみましたけど、いかがだったでしょうかあ~?」と笑いながら去っていく感じがして、それもまたよい。
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by pororompa | 2011-10-23 15:47 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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