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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 294】 KENNY BARRON / MINOR BLUES semスキン用のアイコン02

  

2011年 09月 18日

e0006692_1826774.jpg 年々体力は衰えるものとは言っても、今年の夏バテはひどかった。いや、毎年9月はそんな気分なのかな。それでも若い頃とは違い、足の痛さが堪える。

 そろそろ2学期制の学期末となっているので、連休などと言ってはおれない時期だ。新しい職場では、今年から実験的にコンピューターで通知表を書くということで、今日などは、休日に出て来る人のために学校は開いているらしい。ぼくも行こうかと考えたが、10月上旬にある大きな発表の練習を午前中に入れていたので、やめた。前の職場の子どもたちとやるこの発表の練習は、8月末から毎日曜日に組んでいて、今日は4回目。何とか形になってきた。午後は九州合同の合唱練習に呼ばれていたが、仕事が気になりパス。テストの採点をしようと思っていたら、庭の雑草化した蔓植物があんまりひどいので、そっちに手を付けた。時々降る台風の雨に打たれながら格闘した疲れで、結局夕方まで眠っていた。

 暑さは厳しいが、確実に秋になったと思うことがある。それはコーヒーの消費量が急に増えたことと、ジャズをよくかけるようになったことだ。だるい体を起こしてコーヒーを淹れ、このアルバムを選んだら、気分に合っていた。適度に眠気を覚ましてくれ、脳にやる気を送ってくれる。

 ケニー・バロンはベテランの域に入る人だが、あまりなじみのない人だった。チャーリー・へイデンと組んだ「NIGHT AND THE CITY」で気に入ってからもっと聴きたいと思ったが、どれを選んでよいか分からずあまり持っていない。でも、趣味のよいピアノを弾く人だとは思う。

 このアルバムはVenusの廉価盤で、たっぷり70分、ジョージ・ムラーツの深いベースの音とともに良質のピアノ・ジャズを聴かせてくれる。「NIGHT AND THE CITY」ほどの気品はないが、別にムラーツとヘイデンの差やトリオとデュオの差ではなく、制作の側の違いだろう。

 とは言っても、それほど俗っぽい作りにもならず、一曲一曲にたっぷり時間をかけながら全十曲、1時間余の秋の夕暮れを優雅に彩ってくれた。「Beautiful Love」や「Hush-A-Bye」など、いかにもVenusという感じの選曲も、むしろほどよい通俗味という感じでこの作品の持ち味となっていて楽しい。

 バラードの「For Heaven's Sake」がいいなあと思ったら、「NIGHT AND THE CITY」でも演っていた曲だった。あまり知らないスタンダードだったが、バロンに教えてもらった。

 ドラムが壊すことはピアノ・トリオでよくあるが、ベン・ライリーというこのドラマーは、それほど悪くない。ベースもドラムも、ケニー・バロンの指名だそうだから、勝手知ったる仲なのだろう。

 アルバムは、バラード「マイ・アイデアル」で淡々と締めくくられる。秋の夕暮れにコーヒーを飲みつつピアノ・トリオを聴くという、この嵌りすぎる光景は何なのだろうか。きつい毎日を乗り越えて生きていこうと思えるための薬か。
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by pororompa | 2011-09-18 19:33 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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