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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 289】 GILLIAN WELCH / THE HARROW & THE HARVEST semスキン用のアイコン02

  

2011年 08月 03日

e0006692_23253514.jpg 夏休みに入って、ずっとこれを聴き続けている。ギリアン・ウェルチ、何と8年ぶりの新作だそうだ。素人のぼくと比較して悪いが、ぼくも作ろう作ろうと思いながら6年かかった。6年も経つと半ば忘れられていた。プロが8年新作を出さないと死活問題だろう。

 前作、「Soul Journey」が、余計なドラムやなんかが入って持ち味を壊していたので、期待はしていなかったのだが、買った人の書き込みを見たら、昔のスタイルに戻っているというので買ってみた。

 その通りだった。旨い白ワインのように口当たりがよくて、ジワーッと酔いが回ってくる。歌詞カードも付いていなくて何を歌っているかさっぱり分からないのに、もうぼくはこれは素晴らしいアルバムだと感じた。全編ウェルチとデイヴィッド・ローリングスの2人だけでやっている。ツイン・ギターを基本に、ハーモニカやバンジョーが所々で効果的に使われているだけで、ベースさえ入っていない。この音楽は、そんな素朴な形こそがふさわしいということに、改めて気付いたに違いない。

 そして、2人の声が作り出す抑制された味わい深いハーモニー。これがまた絶品である。今作もローリングスが効いている。「ウェルチ&ローリングス」と名乗ったほうがよさそうである。現代最高のフォーク・デュオだ。

 ジャケットが変わっている。ブックレットではなくて、コースターみたいに分厚い厚紙が1枚入っている。町工場の印刷所みたいな所で一枚一枚手作りしたそうな。ギリアン自身がコーヒーにジャケットを漬けて「アンティーク風味」を付けている動画もYouTubeにはあった。ジャケットにもこだわりを感じる。

 そうだこだわりだ。悪い意味ではなく。派手で、大袈裟で、騒々しくて、機械化されている音楽の、まさに対極にある。こんな音楽は、こだわりが無くては作れないだろう。8年の重みを感じながら聴いた。夜の部屋で毎日流したい歌だ。
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by pororompa | 2011-08-03 23:51 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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