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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 280】 KEN PEPLOWSKI CLARINET QUARTET / WHEN YOU WISH UPON A STAR semスキン用のアイコン02

  

2011年 04月 10日

e0006692_9252429.jpg 「悩みのない人」と長年暮らしている妻からも言われたことのあるぼくだが、「心の健康」という言葉も考えなくてはいけないなと思うぐらい、このごろは気分が重い。もちろん、多くの人がみんなそれぞれ悩みを抱えているのだろうし、それこそ震災や原発で絶望している人に比べたら些細なことには違いないが。

 昨日は、甥っ子の勤め先の社長さんから呼ばれて、話を聞いてきた。死んだ兄の遺児で、施設を出て一人暮らしをはじめ、障害を持ちながらも一日も休まずがんばって働いてきた子だ。だが社長さんの話は予想通り厳しい内容だった。震災も影を落としていた。この子に聞かせるには酷な話だった。未来に明るい展望が描けない。転勤でこちらもあたふたしている。これを支え乗り切っていくには、ぼくの心もいささか脆くて頼りない。自分自身がそう感じる。

 そんな気分で朝から手に取ったこのアルバムから流れ出た1曲目、どこか物寂しげなクラリネットの調べが、すっと心に沁みてきた。曲名を見て苦笑した。「Good Morning Heartache」と書いてある。「おはよう、悩みさん」かよ。

 音楽は「心の糧」とよく言うけど、「心の薬」でもあるな。良薬は耳にやさし?。ほんとにきつい時はそれどころではないのだろうけど、ちょっと疲れている時なんかは、効く。

 このケンさん、VENUSで出るまでは知らなかったけど、懐古趣味ながら、歌心のある品のいいテナーとクラリネットを吹く人だ。このアルバムは元々同じ曲をクラとテナーで吹き分けるという趣向だったようだが、後でテナー編とクラリネット編に分けて出された。これはそのクラリネット盤。

 スウィングから中間派という感じで、しっとりとしたナンバーが多い。「いそしぎ」とか、「クライ・ミー・ア・リバー」とか、「アイ・シュッド・ケア」といったナンバーが続くが、最後にモンクの「ルビー・マイ・ディア」なんていうのもやっている。ジョビンにしては暗くあやしげな「Zingaro」もいいし、ラス前の思い切りスローな「星に願いを」も効いた。「ラッキー・トゥー・ビー・ミー」なんてタイトルも並んでいるから、ラッキーもあるさと気楽に行くか。

 それにしてもこのジャケットは気味悪い。このアルバムは買った時から気に入っていたんだけど、このジャケットがなあ。ジャケットで星半分引こう。
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by pororompa | 2011-04-10 08:36 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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