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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 278】 アマデウス四重奏団+K・ライスター(cl) / ブラームス:クラリネット五重奏曲 semスキン用のアイコン02

  

2011年 03月 20日

e0006692_239366.jpg 「音盤的」な日々でなんぞあるはずがない。まともな日本人ならみなそうだろう。この十日間、信じたくないような絶望的なニュースを浴びながら、年度末の仕事をこなし続けてきた。延々と続く海辺の町がどこもそこも壊滅だなんて。そんなことが本当に起こるなんて。深刻な原発のニュースを毎日見続けた妻はノイローゼのようになっている。

 それでもとにかく目の前の年度末の仕事を片付けていった。破壊された学校、いなくなった人々、評価とか記録とかが意味を成さなくなって、どうやって今日、明日を生きるかという話になっている。あらゆる丁寧な仕事が無意味なような空しさを覚えるけれど、ともかくも遠い南九州のぼく達は、状況の好転を祈りつつも日常生活を必死に続けていくしかないわけだ。

 通知表、文集と終えて、休憩がてらテレビを眺めていたら、東京消防庁ハイパーレスキュー隊の代表の方が記者会見されていた。危険を承知で原発に水をかけに行った人達だった。人助けのプロの中の、そのまた精鋭達の、優れた分析と判断、勇気ある行動、率直な心情が、生々しい言葉から強く感じられた。

 電力会社の作業員の方や、自衛隊の隊員も含めて、危険な現場に向かった人達の命を賭けたがんばりは賞賛されなければならない。もっともっと讃えられ、多くの尊敬を集められていい。

 「誰も行きたくない、でも、誰かがいかなければならない」、ここに原子力というものの危険性が端的に表れている。誰だっていやだ。でも、誰かがいかなければ。隊員の気持ちが分かっていた隊長さんの涙にそれが表れていた。こうなると、すぐ戦争の時なんかと同列に論じる論調が表れるだろうが、本質的に違っている。人を倒しに行くのではなく、人を助けに行くのだ。

 疲れた心や体の慰めに、この音楽をかけた。このCDは、ぼくの好きなモーツァルトのクラリネット五重奏曲も入っているけど、今日は物悲しいブラームスの方だ。音盤的な日々ではないけれど、今の気分には合った。星は付けないでおこう。なぐさめにはなった。

*Youtube 福島第一原発 東京消防庁記者会見

by pororompa | 2011-03-20 23:54 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(0)

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