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semスキン用のアイコン01 【音盤的日々 273】 BARNEY WILEN QUARTET / NEW YORK ROMANCE semスキン用のアイコン02

  

2011年 01月 04日

e0006692_18125869.jpg 通販でCDを買う時は、2、3枚まとめて買うことが多い。いつも1枚ぐらいは「当たり」であってほしいと思っているが、全部「外れ」ということだってある。全部「当たり」ということはあんまりないような気がするが、年末に買った3枚はどれも「当たり」だった。

 フランスを代表するサックス吹き、バルネ・ウィランの、ワン・ホーン・アルバム。バルネ・ウィランについては昔から知っていたが、買ったのは初めてだ。これもヴィーナスのダブル紙ジャケ1500円盤。このシリーズをずっと試聴していて引っかかった1枚だ。

 アルバムはデューク・ジョーダンの名曲「危険な関係のブルース」で始まる。これがいい。この短調の哀愁メロディで切り出す始まりが、何となくワン・ホーンの名盤、アート・ペッパーの「ミーツ・ザ・リズムセクション」を連想させる。

 でも吹くのはテナー。この人はソプラノやバリトンも吹く人で、このアルバムでもあれこれ吹き分けて、一人で変化をつけている。この曲が10分近くも続き、その次の「クライ・ミー・ア・リバー」が8分半だから、この2曲でLPなら片面だ。この2曲が悪かったらもうこのアルバムは終わっていた。ところがソプラノで奏でるバラードの「クライ・ミー・ア・リバー」がまたいい。

 ライナーを読むと気難しい人だという話だが、ソロのフレーズは甘過ぎず、暴れ過ぎず、メロディにジャズ的な気品があり、すっと入ってくる。正統派という印象だ。バックのピアノ・トリオが締まっているなあと思ったら、ピアノはケニー・バロンだった。ドラムもブラシ主体で音楽を壊さない。

 惜しかったのは後半がやや弱いことだ。バリトンがやや荒い。それに、「マック・ザ・ナイフ」を超スローでやったり、「ユード・ビー・ソー・ナイス…」も「危険な関係」のようにストレートに吹けばいいのに解釈がひねり過ぎてる。ビング・クロスビーで聴き慣れていた「ドント・フェンス・ミー・イン」は面白い選曲だけれど。まあでも前半分の流れは五つ星。音も良く、「当たり」の盤だった。
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by pororompa | 2011-01-04 18:56 | 音盤的日々 | Trackback | Comments(2)

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Commented by 平泉澄 at 2011-01-05 00:30 x
あけましておめでとうございます。
ご無沙汰しています。
晩年のバルネは総じて好きですが、このアルバムは中でも気に入っているものの一つです。
ヴィーナスの1500円シリーズ、情報に疎く最近知りました。いいですね。以前、大枚をはたいて購入した身からはちょっと損した気分です。残念ながら、私はまだひとつも買っていませんが、気にかかっている作品がいくつかあるので、チェックしてみたいと思います。
Commented by pororompa at 2011-01-05 10:57
おめでとうございます。東北の冬やお正月はどんな感じなのでしょうね。
このアルバムはもうお聴きだろうとは思っていました。ずいぶん前の作品なんですね。もっと早く聴けばよかったと思った、本当にいい作品でした。今年もまたこんないいアルバムに巡り合いたいなと思います。