こんなのもなくっちゃね 【JFL’10後期第11節 ホンダロック 1-0 佐川印刷】
2010年 10月 17日
入り口で教え子に会う。聞くと、弟が「エスコート・キッズ」で出るという話だ。ホンダロックはぼくの勤め先の町に本社があり、にわかサポになったきっかけも、地域の工場見学で連れて行った時、案内してくれた方がサッカー選手で、印象が良かったというのがきっかけとなっている。
入りはあまりよくない。そうなんだ、今日は運動会という学校が多いんだ。朝からドンパンと花火が上がっていた。少ないから遅れていってもいい席に座れたけど、入場者数を聞いたら総統も頭を抱えられるだろうと思ってしまう。
さて、いつものようにスタメンを見ると、また小原が一番左に書いてある。てことはFWか。悦田の名前がなく、左サイドは猿渡が務めるようだ。しかしどうして小原のFWが続いているのだろう。負傷が多いのは理由の一つだろうが、後で調べてみると首藤、伊勢、下木屋、麻生が控えだった。松瀬もFWで使われたことがある選手だ。そんなFW陣に監督が不満だということを表しているんだろうが、控えのFWはきっと面白くないに違いない。
最初の15分ぐらいは、互いに攻め合う。好ゲームになりそうな気がした。ところがだんだん相手にペースを握られ、危ない場面が連続する。嫌らしいクロスをヘッドでGKにバックパスしたら、飛び出したGKと行き違いになって慌てて押さえた。GKの石井が傷んだが、何とかこの時は立ち直った。しかしその後相手のFWに中央を破られ、間一髪で戻った諏訪園がスライディングでシュートをブロックした。これで諏訪園がアウト、松瀬が代わりに入るが、不安な流れだった。その後も危ない場面が立て続けにあり、きわどい所で石井がファイン・プレーを連発する。
途中でスタンドから、ロックのコール隊に対して「一緒に応援しようよ!」という子どもの声が飛び、コール隊に手招きされて20人ぐらいの子どもたちが合流した。自然発生的な面白い展開である。相手の佐川印刷も、普段はアウェー・チームが応援したりしない正面スタンドの席の方まで来て声を合わせているので、にぎやかな太鼓や声の応酬となった。
さて、ピンチは続いたが、相手が圧倒的に強いというわけではなく、30分過ぎから徐々にペースを取り戻し、オーバーヘッドのシュートも飛び出すなどロックも波状攻撃を仕掛けた。やや押され気味ではあるけれど、どちらに転んでもおかしくないゲームという印象でハーフ・タイムに入った。
後半もやや押され気味ながら膠着した状態が続いた。陰のスタンドが寒々としてきて、これからの季節の観戦の注意を思い出させた。石井はいっそう目立ち、このままドローなら今日もマン・オブ・ザ・マッチという感じだ。そしてとうとう相手にヘディングで決められた、と思ったら、その前にファウルで事なきを得た。ロックも下木屋に首藤を繰り出して最後の反撃を仕掛ける。しかし決まらない。相手のGKもゆっくりプレーしているが、ドローでもいいと思っているのか。これはひょっとして勝てるかも、という気がした。
そして残り5分を切った頃、中盤からのFKだった。ゴール前でロックの背の高い選手が競って、ゴール右前にこぼれた。いや、こぼれたというのは失礼だ、そこに落としたのだろう。それを首藤がボレーで、ファー側を狙って打った。GKに弾かれるかなと思ったが、コースが良くて左のサイドネットに吸い込まれていく。首藤選手のゴールを見たのはたぶん初めてだ。いつもブログで「ゴールを決めたい」と書いているが、FWとしてうれしかったことだろう。
大人・子ども連合の応援もいっそう盛り上がって、そのままタイム・アップ。内容では負けていたが、大事な勝点3をしっかり勝ち取った。こういう試合もなくっちゃね。
ヒーロー・インタビューは石井と首藤。この人選も妥当。首藤は、「後から出ておいしい所をもらった」と言いながらも、「初めから出ていたら2点とれたかも」と言っていた。こんな状況なのに先発で出れない悔しさが滲み出ていた。発奮してほしい。
by pororompa | 2010-10-17 18:51 | ホンダロックにわかサポ | Comments(4)
しっかり守って、走り負けず、少ないチャンスで勝つ。
ロックのサッカーらしい勝ち方で、
交代選手が入ってその選手が決めるのは、
監督の思惑通りだったのでは無いでしょうか?
確かに
>控えのFWはきっと面白くないに違いない。
そう言うところはあるかもしれません。
ここに原田も水永も入ってくれば、
さらに激戦区となるのですから・・・
確かに、FWは大杉漣ですな~。
監督の方向性として見えるのは、
守備基本いじらない方向のようです。
勝ってる時の選手交代も、後から替えていったり、
守備の枚数を増やしていく方針ではなく、
前線から追い回せる守備を期待しての交代のようです。
先発で使われない不満はあるかもしれませんが、
考え方によっては、FWはDFよりも
使われるチャンスは多いかもしれません。
ご指摘の通り、頭を抱えるのは動員・・・。
この地での最高レベルのサッカー、
そして地元民がプレーしてるサッカー、
子供達にとってのあこがれのサッカーであって欲しい。
それを理解し、もっと応援してもらいたいのが切なる願いです。
後期、ホーム日程が多いのも追い風です。
選手はがんばり時です!!
延岡に是非行って応援して上げて下さい。
ちなみに、小原選手は小学校の時から、
ホンダロックでプレーすると言っていた選手です。
かわいく思っています!!
小原はそうなんですか。おもしろいですね。まさに県民のチームですね。私も少年サッカーの監督をした経験があるのですが、「日本代表」とか言わなくてもサッカーで活躍する夢が実現できる子どもは幸せです。